コンフィグレーションガイド Vol.1


15.2.2 アップデートファイルの準備

アップデートに使用するアップデートファイルを準備します。

  1. コンフィグレーションをオンラインで編集したあと保存していない場合は,アップデートの前にコンフィグレーションコマンドsaveを実行して,コンフィグレーションを保存します。

    コンフィグレーションを保存しないと,アップデート終了後の再起動によって編集前のコンフィグレーションに戻ります。

  2. show flashコマンドを実行します。

    内蔵フラッシュメモリのユーザ領域(user area)に,次に示す値以上の未使用容量(free)があることを確認してください。

     アップデートファイルのサイズ−「/usr/var/update/k.img」のサイズ+10MB

  3. アップデートファイルを本装置に転送して,k.imgという名前でディレクトリ(/usr/var/update)に置きます。

    ファイルの転送には,FTPを使用する方法とMCを使用する方法があります。FTPを使用する場合は,バイナリモードで転送してください。MCを使用してアップデートファイルを転送する例を次の図に示します。

    図15‒4 MCを使用したアップデートファイルの転送例
    > ls mc-dir
    Name             Size
    k.img                29603328
    >
    >cp mc-file k.img /usr/var/update/k.img
    >
    >ls -l /usr/var/update
    total 28952
    -rw-r--r--  1 operator  users  29603328 Nov  3 00:42 k.img
    >

    下線の部分でファイルサイズを確認できます。

  4. ls -l /usr/var/updateコマンドを実行します。

    k.imgのファイルサイズが,取得元のファイルサイズと等しいことを確認してください。確認が終了したら,「15.2.3 アップデートコマンドの実行」に進んでください。