コンフィグレーションガイド Vol.1


12.1.6 VRFでのNTPによる時刻同期の設定【SL-L3A】

NTP機能を用いて,VRFに存在するNTPサーバやNTPクライアントに対して時刻を同期させる設定をします。

[設定のポイント]

NTP機能を用いて,本装置の時刻を任意のVRFに存在するNTPサーバに同期させます。また,本装置の時刻がNTPサーバに同期している場合,グローバルネットワークを含む全VRFに存在する複数のNTPクライアントに本装置の時刻を配布できます。

同期の対象にするNTPサーバとNTPクライアントのVRFが異なる場合,NTPクライアントに対して,本装置の参照先ホストをローカルタイムサーバとして通知します。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ntp server vrf 10 192.168.1.100

    VRF 10に存在するIPアドレス192.168.1.100のNTPサーバに,本装置の時刻を同期させます。構成はクライアントサーバモードです。

  2. (config)# ntp peer vrf 10 192.168.1.100

    VRF 10に存在するIPアドレス192.168.1.100のNTPサーバと本装置の時刻を同期させます。構成はシンメトリック・アクティブ/パッシブモードです。

  3. (config)# ntp broadcast client

    NTPブロードキャストメッセージで本装置の時刻を同期させます。グローバルネットワークを含む全VRF上のサブネットを対象にして,NTPサーバからのNTPブロードキャストメッセージを受信します。

  4. (config)# interface vlan 100

    (config-if)# vrf forwarding 20

    (config-if)# ip address 192.168.10.1 255.255.255.0

    (config-if)# ntp broadcast

    VRFが指定されたインタフェースに対してNTPブロードキャストの設定をします。本装置の時刻がNTPサーバに同期すると,VRF20,IPv4アドレス192.168.10.0,サブネット255.255.255.0のネットワークにNTPブロードキャストパケットを送信します。