運用コマンドレファレンス Vol.2
VRFのIPv6情報(経路情報数やインタフェースの状態など)を表示します。
[入力形式]
show ipv6 vrf {<vrf id> | global | all} [detail]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- vrf {<vrf id> | global | all}
- VRFのIPv6情報を表示します。<vrf id>指定時は指定VRFだけ,global指定時はグローバルネットワークだけ,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFを対象とします。<vrf id>の指定値の範囲は,コンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDとなります。
- detail
- VRFのIPv6情報を詳細表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
- VRFのIPv6情報をサマリー表示します。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチだけで有効な情報を取得できます。
[実行例1]
図14-106 全VRF情報のサマリー情報の表示
>show ipv6 vrf all Date 20XX/12/20 12:00:00 UTC VRF Routes Neighbor global 12/100 12/100 10 7/30 7/50 >
[実行例1の表示説明]
表14-64 全VRF情報のサマリー情報の表示内容
表示項目 意味 表示詳細情報 VRF VRF ID − Routes VRF内の経路数 VRF内の経路数/コンフィグレーションで設定された経路数の上限値
コンフィグレーションで上限値を設定していない場合は"-"を表示します。Neighbor VRF内のNDPエントリ数 VRF内のNDPエントリ数/コンフィグレーションで設定されたNDPエントリ数の上限値
コンフィグレーションで上限値を設定していない場合は"-"を表示します。
[実行例2]
図14-107 全VRF情報の詳細表示
>show ipv6 vrf all detail Date 20XX/12/20 12:00:00 UTC VRF: global Maximum routes: 100, Warn threshold: 70%, Current routes: 12 Maximum Neighbor entries: 100, Current Neighbor entries: 12 Import inter-vrf: Match_Ext Interface Name Address Status VLAN0009 3ffe:501:ffff:2::200/64 Up VLAN0009 fe80::1001:201a:1%VLAN0009/64 Up localhost ::1/128 Up localhost fe80::1%localhost/64 Up VRF: 10 Maximum routes: 50, Warn threshold: 70%, Current routes: 10 Maximum Neighbor entries: 30, Current Neighbor entries: 10 Import inter-vrf: FLT_SET Interface Name Address Status VLAN0010 3ffe:501:1002:2::200/64 Up VLAN0010 fe80::1001:2019:1%VLAN0010/64 Up localhost ::1/128 Up localhost fe80::1%localhost/64 Up VRF: 20 Maximum routes: 10, Warning only, Current routes: 5 Maximum Neighbor entries: 10, Current Neighbor entries: 5 Import inter-vrf: FLT_EXT1 Interface Name Address Status VLAN0011 3ffe:501:2100:2::200/64 Up VLAN0011 fe80::1001:10a:1%VLAN0011/64 Up localhost ::1/128 Up localhost fe80::1%localhost/64 Up >
[実行例2の表示説明]
表14-65 特定VRFの詳細表示内容
表示項目 意味 表示詳細情報 VRF VRF ID − Maximum routes コンフィグレーションで設定されたVRFの経路数の上限値 コンフィグレーションコマンドipv6 maximum routesの<limit>パラメータで設定した値
コンフィグレーションで上限値を設定していない場合は"-"を表示します。Warn threshold 運用メッセージを出力する指定閾値 コンフィグレーションコマンドipv6 maximum routesの<warn threshold>パラメータ設定時に表示 Warning only 経路数が上限値を超えたときに経路の廃棄をしない指定 コンフィグレーションコマンドipv6 maximum routesのwarn-onlyパラメータ設定時に表示 Current routes VRF内の経路数 − Maximum Neighbor entries コンフィグレーションで設定されたVRFのNDPエントリ数の上限値 コンフィグレーションで上限値を設定していない場合は"-"を表示します。 Current Neighbor entries VRF内のNDPエントリ数 − Import inter-vrf フィルタ名称 − Name インタフェース名称 − Address インタフェース・アドレスおよびプレフィックス長 − Status インタフェース状態 Up Down
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表14-66 show ipv6 vrf コマンド応答メッセージ一覧
項番 メッセージ 内容 1 connection failed to rtm ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 2 IP routing is not configured. ルーティングプロトコルが設定されていません。
コンフィグレーションを確認してください。3 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 4 no such VRF <vrf id> 指定VRFが存在しません。
<vrf id>:指定VRF ID5 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再実行してください。
<Error Message>:エラー部位
[注意事項]
なし
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