運用コマンドレファレンス Vol.2
OSPFv3プロトコルに関する情報をクリアします。
[入力形式]
clear ipv6 ospf [vrf {<vrf id>|all}] [<Domain>] stub-router clear ipv6 ospf discard-packets clear ipv6 ospf [vrf {<vrf id>|all}] statistics
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- vrf {<vrf id>|all}
- VRFのOSPFv3を対象とします。<vrf id>指定時は指定VRFのOSPFv3だけを,all指定時はグローバルネットワークを含む全VRFのOSPFv3を対象とします。<vrf id>の指定値の範囲は,コンフィグレーションで設定されたVRF IDとなります。
- 本パラメータ省略時の動作
- グローバルネットワークのOSPFv3が対象となります。
- <Domain>
- OSPFv3ドメイン番号を指定します。
- <Domain>には1〜65535の範囲で指定してください。.
- 本パラメータ省略時の動作
- 全ドメインを対象とします。
- stub-router
- OSPFv3で動作中のスタブルータを終了します。
- 以下の状態時は実行できません。
- コンフィグレーションコマンドでスタブルータ機能が未設定時
- スタブルータ機能の状態が未動作(InActive)時
- スタブルータ機能の動作が常時動作(Always)時
- discard-packets
- OSPFv3で収集している廃棄パケットをクリアします。
- statistics
- OSPFv3で収集している送受信パケットの統計情報をクリアします。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチだけで有効な情報をクリアできます。
[実行例]
図14-55 動作中のスタブルータの終了
> clear ipv6 ospf stub-router >図14-56 OSPFv3廃棄パケットのクリア
> clear ipv6 ospf discard-packets >図14-57 OSPFv3統計情報のクリア
> clear ipv6 ospf statistics >
[表示説明]
なし
[通信への影響]
スタブルータ機能が動作時(常時動作は除く)にstub-routerパラメータを指定した場合,OSPFv3インタフェースのCost値が変更されます。
[応答メッセージ]
表14-34 clear ipv6 ospfコマンド応答メッセージ一覧
項番 メッセージ 内容 1 can't reset stub-router スタブルータ機能が動作していないか,stub-routerが設定されていません。または,スタブルータ機能が常時動作しているため,スタブルータ機能を終了させることができません。(指定ドメインが対象です。全ドメイン指定の場合は,全ドメインで実行できないときにエラーになります。) 2 connection failed to rtm6 ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 3 IPv6 routing is not configured. ルーティングプロトコルが設定されていません。
コンフィグレーションを確認してください。4 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 5 no such domain "<id>" 指定ドメインは存在しません。
<id>:ドメイン番号6 no such VRF <vrf id> 指定VRFが存在しません。
<vrf id>:指定VRF ID7 OSPFv3 not active in vrf <vrf id> 指定VRFではOSPFv3が動作していません。
<vrf id>:指定VRF ID8 OSPFv3 not active. OSPFv3が動作していません。 9 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。
<Error Message>:エラー部位
[注意事項]
なし
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