コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
MIBビュー情報の設定をします。MIBビュー情報は,SNMPパケットのPDUに含まれるVariable BindingsのオブジェクトIDのチェックに使用されます。MIBビューは一つまたは複数のサブツリーで構成されます。サブツリーは,オブジェクトIDとビュータイプの組み合わせで設定します。本コマンドで作成したMIBビューはsnmp-server groupコマンドで使用します。
本コマンドで設定可能なパラメータごとのエントリ数を次の表に示します。
表13-9 パラメータごとのエントリ数
項番 パラメータ 最大エントリ数 1 MIBビュー 装置当たり50エントリ 2 サブツリー MIBビュー当たり30エントリ 3 装置当たり500エントリ
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- snmp-server view <view name> <oid tree> { included | excluded }
- 情報の削除
- no snmp-server view <view name> <oid tree>
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- <view name>
- MIBビュー名を設定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
32文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。
- <oid tree>
- サブツリーを表すオブジェクトIDを設定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
オブジェクトIDをドット記法で指定します。最大64文字です。サブ識別(ドットで区切られた数字)ごとにワイルドカード(*)を指定することもできます。
- { included | excluded }
- サブツリーの包含または除外を設定します。サブツリーをMIBビューに含む場合はincludedを指定します。サブツリーをMIBビューから除く場合はexcludedを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
includedまたはexcludedのどちらかを指定します。
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- 情報の変更および削除の際,<oid tree>のサブ識別にワイルドカード(*)を指定すると,同じ位置のサブ識別が0であるエントリと同一とみなされます。また,0を指定すると,同じ位置のサブ識別が*であるエントリと同一とみなされます。
これによって,別のエントリであるにもかかわらず,情報の変更では上書きされ,情報の削除では削除されます。
- (例)
(config)# show snmp-server snmp-server view "READ_VIEW" 1.0.1.1 included snmp-server view "READ_VIEW" 1.1.1.1 excluded (config)# snmp-server view "READ_VIEW" 1.*.1.1 included (config)# show snmp-server snmp-server view "READ_VIEW" 1.*.1.1 included snmp-server view "READ_VIEW" 1.1.1.1 excluded (config)# no snmp-server view "READ_VIEW" 1.0.1.1 (config)# show snmp-server snmp-server view "READ_VIEW" 1.1.1.1 excluded
[関連コマンド]
snmp-server engineID local
snmp-server user
snmp-server group
snmp-server host
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