コンフィグレーションガイド Vol.2
本装置では,ネットワーク構成や運用形態に合わせて送信キュー長を変更できます。送信キュー長とは,一つのキューにキューイングできるバッファ数のことです。フレームが複数のバッファにわたって格納される場合,一つ目のバッファには144バイトまで,二つ目以降のバッファには208バイトまで格納されます。また,一つのバッファに複数のフレームを格納できません。送信キュー長の変更はコンフィグレーションコマンドlimit-queue-lengthで指定します。送信キュー長を拡大することによって,バーストトラフィックによるキューあふれを低減させることができます。なお,指定した送信キュー長は本装置のすべてのイーサネットインタフェースに対して有効になります。
送信キュー長を指定しない場合,キュー長2880で動作します。
表4-1 送信キュー長と運用目的の関係
送信キュー長 運用目的 2880 各キューに均等に負荷があり,送信制御を有効にしたい場合に指定します。 24272※ バーストトラフィックによるキューあふれを低減させたい場合に指定します。
- 注※
- 送信キュー長24272を指定した場合,キュー1〜4に対してだけキュー長を割り当て動作するため,各スケジューリングの動作は次のようになります。
- PQ :キュー1〜4がPQで動作します。
- 4PQ+8RR :キュー1〜4がRRで動作します。
- 4PQ+8ERR:キュー1〜4がERRで動作します。
- 4PQ+8WRR:キュー1〜4がWRRで動作します。
- 4PQ+8WFQ:キュー1〜4がWFQで動作します。
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