コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に切り替えるときに,手動(マスタ遷移コマンド入力)で切り替えるか,自動(ダイレクトリンクポート障害の検出時)で切り替えるかを選択します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- no-neighbor-to-master { manual | direct-down [forced-shift-time <seconds>] }
- 情報の削除
- no no-neighbor-to-master
[入力モード]
(config-gsrp)
[パラメータ]
- { manual | direct-down [forced-shift-time <seconds>] }
- バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に遷移する動作モードを指定します。
- manual
- GSRP Advertiseフレームを受信,またはマスタ遷移コマンド(運用コマンドset gsrp master)が入力されるまで,バックアップ(隣接不明)状態のまま待機し続けます。
- direct-down [forced-shift-time <seconds>]
- ダイレクトリンクに指定したすべてのポートが障害状態の場合,マスタとして動作を開始します。GSRPスイッチ単独起動時のマスタ遷移機能によって,GSRPスイッチが単独で起動する時も自動的にマスタとして動作させる場合は,forced-shift-timeパラメータを設定します。
- forced-shift-time <seconds>
<seconds>は,GSRPスイッチが単独で起動する時に,自動的にマスタとして動作するまでの時間を秒単位で指定します。指定できる時間の範囲は,0〜3600秒です。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
manualまたはdirect-downを指定します。
GSRPスイッチが単独で起動する時も自動的にマスタとして動作させる場合は,forced-shift-timeと自動マスタ遷移待ち時間をあわせて設定します。
[コマンド省略時の動作]
バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態への切り替えは,手動による切り替え(manual)になります。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- バックアップ(隣接不明)状態からマスタ状態に遷移する動作モードをdirect-downに設定した場合,ダイレクトリンクに指定したすべてのポートが障害状態になると,マスタとして動作を開始します。
ただし,次に示す動作後,ダイレクトリンクに指定したポートでGSRP Advertiseフレームを一度も受信していない場合,バックアップ(隣接不明)状態のまま待機し続けます。マスタとして動作させたい場合は,マスタ遷移コマンド(運用コマンドset gsrp master)を入力してください。
- 装置起動
- 運用コマンドrestart vlan
- 運用コマンドrestart gsrp
- no-neighbor-to-masterコマンドでdirect-downを指定
- gsrp direct-linkコマンドによるダイレクトリンクポートの設定
- 運用コマンドcopyによるランニングコンフィグレーションへの反映
- GSRPスイッチ単独起動時のマスタ遷移機能による自動マスタ遷移は,装置起動時に一回だけ動作します。ただし,次に示す動作が行われると,再度動作します。
- 運用コマンドrestart vlanの実行
- 運用コマンドrestart gsrpの実行
- 運用コマンドcopyによるランニングコンフィグレーションへの反映
[関連コマンド]
なし
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