コンフィグレーションガイド Vol.1
本装置では,次の表に示す条件をすべて満たすと,障害および障害復旧に伴うレイヤ2で中継するフレームの経路切り替えを50ミリ秒で実現できます。なお,リングネットワークを構築するすべてのマスタノードおよびトランジットノードが,これらの設定条件を満たす必要があります。50ミリ秒での経路切り替えに必要な設定条件を次の表に示します。
表28-7 50ミリ秒での経路切り替えに必要な設定条件
設定項目 設定条件 1リング当たりの総延長 100km以内 1リング当たりのノード数 100台以内 リングポートの回線速度 1Gbit/s以上 ヘルスチェックフレームの送信間隔 5ミリ秒 障害監視時間 18ミリ秒 装置当たりのリング数 2 1リング当たりのVLANマッピング数 2 コンフィグレーションコマンドmac-clear-modeの設定 MACアドレステーブルの全エントリをクリア対象に指定 ルーティングテーブルエントリ数の配分パターン 次のどれかのモードであること
- IPv4モード
- IPv4/IPv6モード
- IPv6ユニキャスト優先モード
なお,次に示す条件に一致する場合,50ミリ秒での経路切り替えの対象外となります。
- スタック機能が有効である
- 多重障害監視機能によって検知した障害または障害復旧である
- マスタノードの両リングポートが共有リンクとなるネットワーク構成である
- リングポートをリンクアグリゲーションで構成している
- 次を契機としたMACアドレステーブルエントリのクリア処理中に発生した障害または障害復旧である
- ほかのリングが障害中または復旧処理中
- 運用コマンドclear mac-address-tableの実行
- スパニングツリーなど,ほかのレイヤ2ネットワークの冗長化機能による通信経路の切り替え
- 該当リングに対するコンフィグレーション変更(VLANマッピングの追加など)の直後に発生した障害または障害復旧である
- 障害復旧による切り戻しの直後に発生した障害である
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