コンフィグレーションガイド Vol.1
経路切り戻し抑止機能を適用すると,マスタノードでリングの障害復旧を検出した場合に,マスタノードは復旧抑止状態になり,すぐには復旧動作を行いません。本機能を有効にするには,コンフィグレーションコマンドpreempt-delayの設定が必要です。
なお,経路切り戻し抑止状態は,次の契機で解除します。
- 運用コマンドclear axrp preempt-delayの実行によって,経路切り戻し抑止が解除された場合
- コンフィグレーションコマンドpreempt-delayで指定した,経路切り戻し抑止時間が経過した場合
- 経路切り戻し抑止機能を有効にするコンフィグレーションコマンドpreempt-delayを削除した場合
復旧抑止状態が解除されると,復旧動作を行います。復旧が完了すると,マスタノードは障害監視状態に遷移します。
また,経路切り戻し抑止状態でリングの障害が発生すると,マスタノードは再度,復旧監視状態に遷移します。
運用コマンドclear axrp preempt-delayの実行によって経路切り戻し抑止を解除した場合の動作を次の図に示します。その他の契機で解除した場合も,同様の動作となります。
図28-12 運用コマンドの実行によって経路切り戻し抑止を解除した場合の動作
また,次に示すイベントが発生した場合は経路の切り戻し抑止状態を解除して,マスタノードが障害監視状態に遷移します。
- 装置起動(運用コマンドreloadおよびppupdateの実行を含む)
- コンフィグレーションファイルの運用への反映(運用コマンドcopyの実行)
- Ring Protocolプログラムの再起動(運用コマンドrestart axrpの実行を含む)
- VLANプログラムの再起動(運用コマンドrestart vlanの実行を含む)
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