コンフィグレーションガイド Vol.1
VXLANトンネルでカプセル化すると,最大54byteのヘッダを付けます。この結果,VXLANカプセル化したパケットのサイズがVXLAN Networkポート側のMTUより大きい場合,またはVXLANのカプセル化対象パケットのサイズがVXLAN PMTU機能によるMTU設定より大きい場合に,MTUオーバとして該当するフレームをフラグメントしないで廃棄します。また,VXLANカプセル化したパケットがレイヤ3ネットワーク内でフラグメントされた場合,正しく動作しません。
MTUオーバやフラグメントを発生させないために,次に示すどれかの設定が必要です。
- VXLAN Networkポート側のポートMTUを,VXLAN Accessポート側のポートMTUに54byteを加えた値以上に設定して運用してください。
- VXLAN PMTU機能を使用すると,VXLAN Networkポート側のMTU設定を不要にできます。詳細は,「26.1.12 VXLAN PMTU機能」を参照してください。
- 送信元のMTUサイズを,VXLANのMTUオーバが発生しない値に設定してください。
- TCP通信の場合は,通信パス上のルータなどによってTCPヘッダに含まれるMSS(Maximum Segment Size)オプションの値を書き換えることで,パケットサイズを短くしてください。
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