運用コマンドレファレンス Vol.2

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debug ipv6

各プロトコルで送受信するメッセージパケットの表示制御をします。

[入力形式]

debug ipv6 { all | <Protocol> } [summary]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

all
すべてのプロトコル(RIPng,OSPFv3,BGP4+)の送受信パケットを表示します。

<Protocol>
指定したプロトコルの送受信パケットを表示します。
<Protocol>には,rip,bgp,ospfを指定します。
複数のプロトコルを同時に指定できます。

summary
送受信パケットの簡易情報(ヘッダ情報だけ)を表示することを指定します。

本パラメータ省略時の動作
パケットの詳細情報を表示します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチだけで有効な情報を取得できます。

[実行例]

図13-110 ルーティング・パケットの簡易表示

>debug ipv6 rip summary
RIPng SENT fe80::200:87ff:fed0:c748%VLAN0010       cmd Response length   24 
RIPng SENT fe80::200:87ff:fed0:c748%VLAN0010       cmd Response length   24,
^C
>

図13-111 ルーティング・パケットの詳細表示

>debug ipv6 rip
RIPng SENT fe80::200:87ff:fed0:c748%VLAN0010        cmd Response length   24
RIPng SENT        routing table request 
RIPng SENT end of packet
RIPng SENT fe80::200:87ff:fed0:c748%VLAN0010        cmd Response length   24
RIPng SENT                                3ffe:1022::/64  metric   1 tag    0
RIPng SENT end of packet
^C
>

[表示説明]

表示画面で以下のメッセージを表示した場合は,本コマンドの送受信バッファが満杯などで,各プロトコルのルーティングパケットを表示できなかったことを表示しています。

An illegal PACKET-MONITOR packet has been received

[通信への影響]

ユニキャストルーティングプログラムの負荷が増加するため,多量の経路を取り扱っている場合,経路制御に支障を来すおそれがあります。通常運用での本コマンドの使用は避けてください。

[応答メッセージ]

表13-70 debug ipv6コマンド応答メッセージ一覧

項番 メッセージ 内容
1 connection failed to rtm ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
2 IP routing is not configured. ルーティングプロトコルが設定されていません。
コンフィグレーションを確認してください。
3 No response from rtm. ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。
4 program error occurred: <Error Message> プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。
<Error Message>:エラー部位
5 Sorry, there is another packet-monitor command debug ipv6コマンドはすでに実行されています。

[注意事項]

指定したルーティングプロトコルのルーティング・パケットを送受信するたびにメッセージを出力します。リダイレクトによるファイルへの出力はしないでください。

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