運用コマンドレファレンス Vol.2

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show ipv6 interface

IPv6インタフェースの状態を表示します。

[入力形式]

show ipv6 interface [vrf [<vrf id>]]
show ipv6 interface summary
show ipv6 interface up [vrf [<vrf id>]]
show ipv6 interface down [vrf [<vrf id>]]
show ipv6 interface <interface type> <interface number>

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

vrf [<vrf id>]【OS-L3SA】
VRFが設定されているインタフェースだけを詳細表示します。
<vrf id>を省略した場合はVRFが設定されている全インタフェースを表示します。
<vrf id>を指定した場合は,該当する<vrf id>が設定されているインタフェースだけを表示します。<vrf id>にはコンフィグレーションコマンドで設定されたVRF IDを指定してください。

本パラメータ省略時の動作
グローバルネットワークを含めた全インタフェースを表示します。

summary
全インタフェースの状態をサマリー表示します。

up
UP状態のインタフェースを詳細表示します。

down
DOWN状態のインタフェースを詳細表示します。

<interface type> <interface number>
当該インタフェースの詳細情報を表示します。
<interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。
  • VLANインタフェース
  • ループバックインタフェース
  • マネージメントポート

すべてのパラメータ省略時の動作
グローバルネットワークを含めた全インタフェースの状態を詳細表示します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチだけで情報を表示できます。

[実行例1]

全インタフェースの状態をサマリー表示します。
>show ipv6 interface summary

図9-3 全インタフェースサマリー表示実行例

> show ipv6 interface summary
Date 20XX/12/10 12:00:00 UTC
VLAN0010: UP  3ffe::1:1/64 VRF: 10
              fe80::200:87ff:fe98:a21c%VLAN0010/64 VRF: 10
>

表示形式
Interface name: Status IPv6-address prefix-len VRF

[実行例1の表示説明]

表9-5 全インタフェースサマリー表示の表示内容

表示項目 意味 表示内容
Interface name インタフェース名
Status インタフェースの状態 UP/DOWN
IPv6-address IPv6アドレス
Prefix-len プレフィックス長
VRF【OS-L3SA】 VRF ID 対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。

[実行例2]

インタフェース指定で実行した例を次に示します。

図9-4 インタフェース指定実行例

>show ipv6 interface vlan 10
Date 20XX/12/10 12:00:00 UTC
VLAN0010: flags=80e3<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,NOARP,MULTICAST>
   mtu 1500
   inet6 3ffe::1:1/64
   inet6 fe80::60:972e:1d4c%VLAN0010/64
   inet6 3ffe::1:2/128 (virtual router ip address)         <-----------------1
   Switch01/NIF00/Port01: UP media 100BASE-TX full(auto) 0012.e22e.1d4c
   Switch02/NIF00/Port02: UP media ----- 0012.e22f.1d4f ChGr:5 (-)  <--------2
   Time-since-last-status-change: 30,00:10:00
   Last down at: 11/10 11:45:00         <------------------------------------3
   VLAN: 10   VRF: 10         <----------------------------------------------4
 
  1. VRRPの仮想ルータのIPv6アドレスであることを表示します。
  2. リンクアグリゲーション回線の場合に表示します。
  3. インタフェースダウンの要因は,回線障害,IP情報または回線に関する情報のコンフィグレーション変更です。回線障害中のコンフィグレーション変更では,ダウン状態が継続しているため,情報は更新しないで,回線障害発生時刻を表示します。
  4. VLANの場合に,VLAN IDを表示します。VRFの場合には,VRF IDも表示します。

[実行例2の表示説明]

詳細表示の内容を次に示します。

表9-6 詳細表示内容(共通表示項目)

表示項目 意味 表示内容
flags 当該インタフェースの状態および,設定項目を表示
mtu インタフェースのMTU コンフィグレーションガイド Vol.3 1.4.3 MTUとフラグメント」を参照
inet6 IPv6アドレス duplicated:アドレスが重複しています。
tentative:アドレスの重複確認中です。
broadcast ブロードキャストアドレス IPインタフェースタイプがブロードキャスト型のときに表示します。
virtual router ip address VRRPの仮想ルータのIPv6アドレス アクセプトモードを設定したVRRPがマスタになったとき表示されます。
UP/DOWN インタフェースの状態 UP:運用中(正常動作中)
DOWN:運用中(回線障害発生中)および非運用中
media 回線種別 回線種別については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 19. イーサネット」show interfacesコマンドの表示項目<回線種別>を参照してください。
Time-since-last-status-change UP/DOWN状態経過時間 インタフェースの状態が最後に変化してからの経過時間。表示形式は,時:分:秒,または,日数,時:分:秒,100日を超えた場合"Over 100 days"。
UP/DOWN状態変化未発生時"-----"。
Last down at インタフェースダウン時刻 インタフェースが最後にダウンした時刻。表示形式は,月/日 時:分:秒,未発生時"-----"。
VLAN VLAN ID
VRF【OS-L3SA】 VRF ID 対象がグローバルネットワークの場合は表示されません。

表9-7 詳細表示内容(イーサネットインタフェース表示項目)

表示項目 意味 表示内容
Switch<switch no.> スイッチ番号
NIF<nif no.> NIF番号
Port<port no.> ポート番号
media 回線種別/回線速度 回線種別については,「運用コマンドレファレンス Vol.1 19. イーサネット」show interfacesコマンドの表示項目<回線種別>を参照してください。
スタック構成時,本コマンドを実行したメンバスイッチ以外は"-----"を表示します。
xxxx.xxxx.xxxx MACアドレス インタフェースから送信するパケットで使用するMACアドレスです。
VLANインタフェースの場合に,通信できない回線では,オール0で表示することがあります。
ChGr チャネルグループ番号。括弧はチャネルグループ状態。 スタック構成時,本コマンドを実行したメンバスイッチ以外のチャネルグループ状態は"-"を表示します。

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表9-8 show ipv6 interfaceコマンド応答メッセージ

メッセージ 内容
Can't execute this command in backup switch or transit switch. バックアップスイッチまたはトランジットスイッチではコマンドを実行できません。
Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。
No such interface -- <interface name>. 設定されていないインタフェースが指定されました。
<interface name>:指定されたインタフェースに付与するインタフェース名

[注意事項]

なし

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