運用コマンドレファレンス Vol.1

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show loop-detection

L2ループ検知情報を表示します。

[入力形式]

show loop-detection [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

[port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]
指定したポートおよびチャネルグループに関するL2ループ検知情報を表示します。なお,ポートとチャネルグループは同時に指定できます。その場合は,指定したポートまたは指定したチャネルグループのどちらかに関するL2ループ検知情報を表示します。

port <port list>
指定したポート番号に関するL2ループ検知情報を表示します。<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

channel-group-number <channel group list>
指定リンクアグリゲーションのチャネルグループ(リスト形式)に関するL2ループ検知情報を表示します。<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

本パラメータ省略時の動作
ポートおよびチャネルグループを限定しないでL2ループ検知情報を表示します。

[スタック構成時の運用]

マスタスイッチだけで情報を表示できます。

[実行例]

L2ループ検知情報を表示します。

図36-1 L2ループ検知情報の表示

> show loop-detection
Date 20XX/04/21 12:10:10 UTC
Interval Time           :10
Output Rate             :30pps
Threshold               :1000
Hold Time               :300
Auto Restore Time       :3600
VLAN Port Counts
    Configuration       :103         Capacity       :300
Port Information
  Port    Status     Type        DetectCnt RestoringTimer  SourcePort  Vlan
  1/0/1   Up         send-inact        100              -  1/0/3       4090
  1/0/2   Down       send-inact          0              -  -
  1/0/3   Up         send              100              -  1/0/1       4090
  1/0/4   Up         exception           0              -  -
  1/0/5   Down(loop) send-inact       1000           1510  CH:32(U)     100
  CH:1    Up         trap                0              -  -
  CH:32   Up         uplink              -              -  1/0/5        100
>

[表示説明]

表36-1 L2ループ検知情報の表示項目

表示項目 意味 表示詳細情報
Interval Time L2ループ検知フレーム送信の間隔(秒)
Output Rate L2ループ検知フレーム送信レート(packet/s) L2ループ検知フレームの現在の送信レートを表示します。
Threshold ポートをinactive状態にするまでの検出回数 ポートをinactive状態にするためのL2ループ検知フレームの受信回数を表示します。
Hold Time 検出回数の保持時間(秒) ポートをinactive状態にするためのL2ループ検知フレームの受信回数を保持しておく時間を表示します。
無限に保持する場合は"infinity"を表示します。
Auto Restore Time 自動復旧時間(秒) inactive状態にしたポートを自動でactive状態にするまでの時間を表示します。
自動復旧しない場合は"-"を表示します。
Configuration L2ループ検知フレーム送信対象ポート数 L2ループ検知フレームを送信するように設定しているVLANポート数を表示します。
この値が,L2ループ検知フレーム送信許容ポート数よりも値が大きいと,その差分だけL2ループ検出フレームが送信できていないことを表します。
Capacity L2ループ検知フレーム送信許容ポート数 L2ループ検知フレーム送信レートで送信可能なVLANポート数を表示します。
Port ポート番号,またはチャネルグループ番号 <switch no.>/<nif no.>/<port no.>:ポート番号
CH:<channel group number>:チャネルグループ番号
Status ポート状態 Up:ポートがUp状態
Down:ポートがDown状態
Down(loop):ポートがL2ループ検知機能によってDown状態
Type ポート種別 send-inact:検知送信閉塞ポート
send:検知送信ポート
trap:検知ポート
exception:検知対象外ポート
uplink:アップリンクポート
DetectCnt 現在の検出回数 検出回数の保持時間内でL2ループ検知フレームを受信している回数を表示します。
アップリンクポートは"-"を表示します。
アップリンクポートで受信した回数は,送信ポート側で計上します。
受信回数は10000で更新を停止します。
RestoringTimer 自動復旧するまでの時間(秒) 自動でactive状態になるまでの時間を表示します。
自動復旧しない場合は"-"を表示します。
SourcePort L2ループ検知フレームの送信ポート 最後にL2ループ検知フレームを受信したときの送信ポートを表示します。
<switch no.>/<nif no.>/<port no.>:ポート番号
CH:<channel group number>:チャネルグループ番号
受信アップリンクポートの場合は"(U)"を表示します。
L2ループ検知フレームを受信していない場合は"-"を表示します。
Vlan L2ループ検知フレームの送信元VLAN ID 最後にL2ループ検知フレームを受信したときの送信元のVLAN IDを表示します。

注※ 対象物理ポートまたはチャネルグループに設定されているVLAN数の総和です。


[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表36-2 show loop-detectionコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ 内容
Can't execute this command in backup switch or transit switch. バックアップスイッチまたはトランジットスイッチではコマンドを実行できません。
Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。
Connection failed to L2 Loop Detection program. L2ループ検知プログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。
L2 Loop Detection is not configured. L2ループ検知が設定されていないか,または機能が有効になっていません。コンフィグレーションを確認してください。
No corresponding port information. L2ループ検知のポート情報およびチャネルグループ情報が存在しません。

[注意事項]

なし

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