コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
認証サブモードに端末認証モードを指定したときの端末検出動作を指定します。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- dot1x supplicant-detection {disable | full | shortcut | auto}
- 情報の削除
- no dot1x supplicant-detection
[入力モード]
- (config-if)
- イーサネットインタフェース,ポートチャネルインタフェース
[パラメータ]
- {disable | full | shortcut | auto}
- 認証サブモードに端末認証モードを設定したときの端末検出動作を指定します。
- disable
- 認証済み端末が存在する場合は,EAP-Request/Identityをマルチキャスト送信しません。認証前端末が送信したEAPOL-Startを受信することで認証前端末を検出し,認証を開始します。
- このため,本パラメータを指定した場合,自発的にEAPOL-Startを送信しないSupplicantソフトウェアを使用すると,認証前端末を検出できません。
- full
- 認証済み端末が存在する場合でも,EAP-Request/Identityをマルチキャスト送信します。認証前端末がこのフレームを受信し応答することで認証を開始します。
- 認証済み端末もこのフレームを受信することで再認証を開始します。本パラメータでは,認証済み端末が再認証を開始した場合,認証シーケンスを省略しないで実施します。
- 認証済み端末が定期的に再認証するため,端末台数に比例した負荷が掛かります。本パラメータを指定した場合,負荷の影響を避けるため,認証単位当たりの端末台数を20台以下にしてください。
- shortcut
- 認証済み端末が存在する場合でも,EAP-Request/Identityをマルチキャスト送信します。認証前端末がこのフレームを受信し応答することで認証を開始します。
- 認証済み端末もこのフレームを受信することで再認証を開始します。本パラメータでは,認証済み端末が再認証を開始した場合,認証シーケンスを省略してすぐにEAP-Successを送信することで負荷を軽減します。
- しかし,一部のSupplicantソフトウェアでは,EAP-Successをすぐに送信する動作を認証失敗と見なします。この結果,本パラメータを指定した場合,認証後すぐに通信が途切れたり,認証後数分から数十分で通信が途切れたり,再認証を繰り返して負荷が上がったりすることがあります。
- auto
- 認証済み端末が存在する場合は,EAP-Request/Identityをマルチキャスト送信しません。その代わり,認証前端末が送信した任意のフレームを受信することで認証前端末を検出し,認証を開始します。
- なお,本パラメータを指定した場合,チャネルグループに接続した端末については任意のフレーム受信による検出ができません。この場合,端末を検出する契機は認証前端末が送信したEAPOL-Startの受信だけとなります。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
disable,full,shortcutまたはauto
[コマンド省略時の動作]
新規端末検出動作はshortcutになります。
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- すべてのIEEE802.1Xは,dot1x system-auth-controlコマンドを設定することで有効になります。
- dot1x port-controlコマンドが設定されていないと本コマンドは有効になりません。
- 本コマンドはdot1x multiple-authenticationコマンドを設定した場合だけ有効になります。
- dot1x ignore-eapol-startコマンドを指定したインタフェースでdot1x supplicant-detectionコマンドのdisableを設定することはできません。
[関連コマンド]
dot1x ignore-eapol-start
dot1x multiple-authentication
dot1x system-auth-control
dot1x port-control
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