コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1
QoSキューリスト情報にスケジューリングモードを設定します。装置当たり最大52リスト作成できます。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
- AX3830Sの場合:
- qos-queue-list <qos queue list name> { pq | 4pq+8rr | 4pq+8wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ] | 4pq+8err <weight1> < weight2> < weight3> < weight4> < weight5> < weight6> < weight7> < weight8> | 4pq+8wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8> }
- AX3650Sの場合:
- qos-queue-list <qos queue list name> { pq | wrr [ <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8> ] | wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ] | 2pq+6drr <byte1> <byte2> <byte3> <byte4> <byte5> <byte6> | 2pq+6wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> }
- 情報の削除
- no qos-queue-list <qos queue list name>
[入力モード]
(config)
[パラメータ]
- <qos queue list name>
- QoSキューリスト名称を設定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- 値の設定範囲
使用可能な文字列は先頭が英字の31文字以内の英数字です。
- AX3830Sの場合:
- { pq | 4pq+8rr | 4pq+8wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ] | 4pq+8err <weight1> < weight2> < weight3> < weight4> < weight5> < weight6> < weight7> < weight8> | 4pq+8wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8> }
- スケジューリングモードを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- pq
- 完全優先で動作します。キュー数は物理ポート当たり12キュー固定です。
- 複数のキューにパケットが存在する場合,常に優先度の高いキュー番号(12,11,…,1番キュー)からパケットを送信します。ただし,キュー12およびキュー11,ならびにキュー10とキュー9はそれぞれ送信するパケット数が均等になるように制御します。
- 4キュー時は,キュー4およびキュー3でそれぞれ送信するパケット数が均等になるように制御します。キュー4またはキュー3にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー4およびキュー3にパケットが存在しない場合,キュー2およびキュー1でそれぞれ送信するパケット数が均等になるように制御します。
- 4pq+8rr
- 最優先キュー付きラウンドロビン。キュー数は物理ポート当たり12キュー固定です。
- キュー12〜9は完全優先で動作し,キュー8〜1はラウンドロビンで動作します。キュー12およびキュー11は送信するパケット数が均等になるように制御し,キュー12またはキュー11にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー10およびキュー9は送信するパケット数が均等になるように制御し,キュー12およびキュー11の次に優先的に該当パケットを送信します。キュー12〜9にパケットが存在しない場合,キュー8〜1をパケット数が均等になるように制御して送信します。
- 4pq+8wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ]
- 最優先キュー付き,重み付き均等保証。キュー数は物理ポート当たり12キュー固定です。
- キュー12〜9は完全優先で動作し,キュー8〜1は重み付き均等保証で動作します。キュー12およびキュー11は送信するパケット数が均等になるように制御し,キュー12またはキュー11にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー10およびキュー9は送信するパケット数が均等になるように制御し,キュー12およびキュー11の次に優先的に該当パケットを送信します。キュー12〜9にパケットが存在しない場合,キュー8〜1をキューごとに<minimum rate>で指定した最低保証帯域分のパケットを送信します。なお,<minimum rate>の後ろに付く1〜8の番号は,キュー番号を意味します。
- 本パラメータ省略時の初期値
<minimum rate>:なし(最低保証帯域を設定しません)
- 値の設定範囲
<minimum rate>:次の表に示します。
値の単位にはk(省略),M,Gが指定可能です。
{ <minimum rate> | <minimum rate>M | <minimum rate>G }
<minimum rate>の合計値は回線帯域を超えない値を指定してください。
表24-18 最低保証帯域の設定範囲(10/100/1000BASE-T,100BASE-FX,1000BASE-X)
設定単位※1 設定範囲 刻み値 Gbit/s 1G − Mbit/s 1M〜1000M 1Mbit/s kbit/s 1000〜1000000 100kbit/s※2 64〜960 64kbit/s※3 (凡例)−:該当なし
注※1 1G,1M,1kはそれぞれ1000000000,1000000,1000として扱います。
注※2 設定値が1000k以上の場合,100k刻みで指定します(1000,1100,1200,…,1000000)。
注※3 設定値が1000k未満の場合,64k刻みで指定します(64,128,192,…,960)。
表24-19 最低保証帯域の設定範囲(10GBASE-R)
設定単位※1 設定範囲 刻み値 Gbit/s 1G〜10G 1Gbit/s Mbit/s 1M〜10000M 1Mbit/s kbit/s 1000〜10000000 100kbit/s※2 64〜960 64kbit/s※3 注※1 1G,1M,1kはそれぞれ1000000000,1000000,1000として扱います。
注※2 設定値が1000k以上の場合,100k刻みで指定します(1000,1100,1200,…,10000000)。
注※3 設定値が1000k未満の場合,64k刻みで指定します(64,128,192,…,960)。
表24-20 最低保証帯域の設定範囲(40GBASE-R)
設定単位※1 設定範囲 刻み値 Gbit/s 1G〜40G 1Gbit/s Mbit/s 1M〜40000M 1Mbit/s kbit/s 1000〜40000000 500kbit/s※2 256〜768 256kbit/s※3 注※1 1G,1M,1kはそれぞれ1000000000,1000000,1000として扱います。
注※2 設定値が1000k以上の場合,500k刻みで指定します(1000,1500,2000,…,40000000)。
注※3 設定値が1000k未満の場合,256k刻みで指定します(256,512,768)。
- 4pq+8err <weight1> < weight2> < weight3> < weight4> < weight5> < weight6> < weight7> < weight8>
- 最優先キュー付き,重み(バイト数を基にした比率)付きラウンドロビン。キュー数は物理ポート当たり12キュー固定です。
- キュー12〜9は完全優先で動作し,キュー8〜1は重み付き均等保証で動作します。キュー12およびキュー11は送信するパケット数が均等になるように制御し,キュー12またはキュー11にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー10およびキュー9は送信するパケット数が均等になるように制御し,キュー12およびキュー11の次に優先的に該当パケットを送信します。キュー12〜9にパケットが存在しない場合,キュー8〜1の<weight>に設定したバイト数を基にした比率に応じてパケットを送信します。なお,weightのあとの1〜8の数字は,キュー番号を意味します。
- 本パラメータ省略時の初期値
<weight>:省略できません
- 値の設定範囲
< weight >:1〜127
- 4pq+8wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8>
- 最優先キュー付き,重み(パケット数)付きラウンドロビン。キュー数は物理ポート当たり12キュー固定です。
- キュー12およびキュー11は送信するパケット数が均等になるように制御し,キュー12またはキュー11にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー10およびキュー9は送信するパケット数が均等になるように制御し,キュー12およびキュー11の次に優先的に該当パケットを送信します。キュー12〜9にパケットが存在しない場合,キュー8〜1の<packet>に設定したパケット数に応じてパケットを送信します。なお,packetのあとの1〜8の数字は,キュー番号を意味します。
- 本パラメータ省略時の初期値
<packet>:省略できません
- 値の設定範囲
<packet>:1〜15
- AX3650Sの場合:
- { pq | wrr [ <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8> ] | wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ] | 2pq+6drr <byte1> <byte2> <byte3> <byte4> <byte5> <byte6> | 2pq+6wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> }
- スケジューリングモードを指定します。
- 本パラメータ省略時の初期値
省略できません
- pq
- 完全優先で動作します。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。複数のキューにパケットが存在する場合,優先度の高いキュー番号(8,7,…,1番キュー)からパケットを常に送信します。
- wrr [ <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6> <packet7> <packet8> ]
- ラウンドロビンもしくは重み(パケット数)付きラウンドロビンで動作します。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。<packet>の指定を省略した場合はラウンドロビンで動作します。順番にキューを見ながらパケットを送信します。キュー長にかかわらず,パケット数が均等になるように制御します。<packet>を指定した場合は重み(パケット数)付きラウンドロビンで動作します。複数のキューにパケットが存在する場合,順番にキューを見ながら設定した<packet>のパケット数に応じてパケットを送信します。なお,<packet>の後ろに付く1〜8の番号は,キュー番号を意味します。
- 本パラメータ省略時の初期値
<packet>:省略できません
ただし,全<packet>の省略は可能で,省略時はラウンドロビンで動作します。
- 値の設定範囲
<packet>:1〜15
- wfq [ min-rate1 <minimum rate1> ] [ min-rate2 <minimum rate2> ] [ min-rate3 <minimum rate3> ] [ min-rate4 <minimum rate4> ] [ min-rate5 <minimum rate5> ] [ min-rate6 <minimum rate6> ] [ min-rate7 <minimum rate7> ] [ min-rate8 <minimum rate8> ]
- 重み付き均等保証。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。キューごとに<minimum rate>で指定した最低保証帯域分をパケットに送信します。なお,<minimum rate>の後ろに付く1〜8の番号は,キュー番号を意味します。
- 本パラメータ省略時の初期値
<minimum rate>:なし(最低保証帯域を設定しません)
- 値の設定範囲
<minimum rate>:次の表に示します。
値の単位にはk(省略),M,Gが指定可能です。
{ <minimum rate> | <minimum rate>M | <minimum rate>G }
<minimum rate>の合計値は回線帯域を超えない値を指定してください。
表24-21 最低保証帯域の設定範囲
設定単位※1 設定範囲 刻み値 Gbit/s 1G〜10G 1Gbit/s Mbit/s 1M〜10000M 1Mbit/s kbit/s 1000〜10000000 100kbit/s※2 64〜960 64kbit/s※3 注※1 1G,1M,1kはそれぞれ1000000000,1000000,1000として扱います。
注※2 設定値が1000k以上の場合,100k刻みで指定します(1000,1100,1200,…,10000000)。
注※3 設定値が1000k未満の場合,64k刻みで指定します(64,128,192,…,960)。
- 2pq+6drr <byte1> <byte2> <byte3> <byte4> <byte5> <byte6>
- 最優先キュー付き,重み(バイト数)付きラウンドロビン。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。最優先のキュー8にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー7はキュー8の次に優先的に該当パケットを送信します。キュー8,キュー7にパケットが存在しない場合,キュー6〜1の<byte>に設定したバイト数に到達するまでパケットを送信します。なお,<byte>の後ろに付く1〜6の番号は,キュー番号を意味します。
- 本パラメータ省略時の初期値
<byte>:省略できません
- 値の設定範囲
次の四つのグループから値を設定できます。グループ名は入力不要ですが,キュー6〜1の<byte>に設定する値は,すべて同一のグループとしてください。
・値選択グループ1:
<byte>:値の設定にはk(省略)が可能です。設定範囲内で設定間隔の値を設定できます。
{ <byte> }
設定範囲:2〜254
設定間隔:2
・値選択グループ2:
<byte>:値の設定にはk(省略)が可能です。設定範囲内で設定間隔の値を設定できます。
{ <byte> }
設定範囲:4〜508
設定間隔:4
・値選択グループ3:
<byte>:値の設定にはk(省略)が可能です。設定範囲内で設定間隔の値を設定できます。
{ <byte> }
設定範囲:8〜1016
設定間隔:8
・値選択グループ4:
<byte>:値の設定にはk(省略)が可能です。設定範囲内で設定間隔の値を設定できます。
{ <byte> }
設定範囲:16〜2032
設定間隔:16
- 2pq+6wrr <packet1> <packet2> <packet3> <packet4> <packet5> <packet6>
- 最優先キュー付き,重み(パケット数)付きラウンドロビン。キュー数は物理ポート当たり8キュー固定です。最優先のキュー8にパケットが存在する場合,該当パケットを最優先で送信します。キュー7はキュー8の次に優先的に該当パケットを送信します。キュー8,キュー7にパケットが存在しない場合,キュー6〜1の<packet>に設定したパケット数に応じてパケットを送信します。なお,<packet>の後ろに付く1〜6の番号は,キュー番号を意味します。
- 本パラメータ省略時の初期値
<packet>:省略できません
- 値の設定範囲
<packet>:1〜15
[コマンド省略時の動作]
なし
[通信への影響]
qos-queue-groupコマンドにQoSキューリスト名称を指定してスケジューリングモードを変更した場合,当該回線が再起動するため,当該回線を使用した通信が一時的に途切れます。
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
- qos-queue-groupコマンドにQoSキューリスト名称を指定してスケジューリングモードを変更した場合,変更したインタフェース(物理ポート)が再起動します。変更したときに送信キューにキューイングしたパケットが残っている場合,すべて吐き出す処理を行います。パケットの吐き出し処理中は,新たなパケットをキューイングできません。ネットワーク経由でログインされている場合はご注意ください。
- 回線状態が半二重かつWFQを指定した場合,WFQは動作しません。PQで動作します。
- WFQを指定した場合,最低保証帯域の合計が回線帯域を超えるとWFQは動作しません。PQで動作します。
- WFQを指定した場合,設定した最低保証帯域値と実際の動作値では最大10%の誤差が生じることがあります。
- スケジューリングモードにWFQを選択した場合,使用するキューに対しては,<minimum rate>を必ず設定してください。
[関連コマンド]
qos-queue-group
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