コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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snmp-server traps

SNMP通知の送信契機を設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更
snmp-server traps [{ limited_coldstart_trap | unlimited_coldstart_trap }] [link_trap_bind_info { private | standard }] [system_msg_trap_level <level>] [agent-address <agent address>]

情報の削除
no snmp-server traps

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

{ limited_coldstart_trap | unlimited_coldstart_trap }
coldStartを送信する契機を限定します。本パラメータの設定によるcoldStartの送信契機の概要を次の表に示します。

表13-5 パラメータごとのcoldStart送信契機

パラメータ coldStart送信契機
limited_coldstart_trap
  • 装置を起動したとき
  • スタックとして動作中にマスタに切り替ったとき
unlimited_coldstart_trap
  • 装置を起動したとき
  • コンフィグレーションの変更によってVLANのIPアドレスを追加,削除,変更したとき
  • copyコマンドによってランニングコンフィグレーションを変更したとき
  • set clockコマンドで時間を変更したとき
  • スタックとして動作中にマスタに切り替ったとき
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    limited_coldstart_trap
  2. 値の設定範囲
    limited_coldstart_trapまたはunlimited_coldstart_trap

link_trap_bind_info {private | standard}
リンクトラップ(linkDownとlinkUp)を送信する際に付加するMIBを,選択するための設定をします。
本パラメータの設定によるリンクトラップの送信の際,付加するMIBを次の表に示します。

表13-6 パラメータごとのリンクトラップ送信時に付加するMIB

パラメータ リンクトラップ送信時に付加するMIB
private
  • (SNMPv1/SNMPv2C共通) ifIndex,ifDescr,ifType
standard
  • (SNMPv1の場合) ifIndex
  • (SNMPv2Cの場合) ifIndex,ifAdminStatus,ifOperStatus
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    standard
  2. 値の設定範囲
    privateまたはstandard

system_msg_trap_level <level>
メッセージ種別ERRまたはEVTの運用メッセージをプライベートのSNMP通知で送信する際,対象とする運用メッセージのイベントレベルを10進数の値で設定します。設定値のイベントレベル以上の重要度のイベントが発生した場合に,SNMP通知を送信します。設定値と対応するイベントレベルの重要度を次の表に示します。

表13-7 設定値と対象となるイベントレベルの重要度

設定値 対象となるイベントレベルの重要度
9 致命的障害
8 重度障害以上
5〜7 SOFTWARE部分障害以上
4 ネットワーク障害以上
1〜3 警告レベル以上
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    9
  2. 値の設定範囲
    1〜9

agent-address <agent address>
SNMPv1形式のトラップ通知フレーム内のagent addressに使用するIPv4アドレスを指定します。Trap-PDU内にagent addressフィールドを持つのはSNMPv1形式だけのため,本コマンドで指定したアドレスはSNMPv1のトラップに適用されます。なお,本パラメータはグローバルネットワークに送信されるトラップだけに適用されます。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    本パラメータが設定されていない場合,interface loopbackにIPv4アドレス設定されているときはそのアドレスがagent addressに使用されます。設定されていない場合トラップ通知フレーム内のagent addressの値として最若番のifIndex番号を持つインタフェースのIPv4アドレスが使用されます。ただし,対象となるインタフェースはVLANです。装置にIPv4アドレスが設定されていない場合は,0.0.0.0が使用されます。
  2. 値の設定範囲
    <agent address>にIPv4アドレス(0.0.0.0〜255.255.255.255)を指定します。

[コマンド省略時の動作]

本コマンドのパラメータがすべて初期値で動作します。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. サポートMIBおよびサポートトラップの一覧は「MIBレファレンス」を参照してください。

[関連コマンド]

なし

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