コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1

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ユーザのログイン前,ログイン後に表示するメッセージを設定します。指定するパラメータによって,各アクセス(console/telnet/ftp/SSH)のログイン前に表示するものと,ログイン後に表示するものがあります。また,ftpアクセスについては個別に設定することもできます。

なお,各パラメータの設定内容によるログインメッセージ表示の動作について,次の表に示します。

表6-1 設定内容に対するログイン前メッセージの表示一覧

設定内容 ログイン前メッセージの表示
login login-ftp console,telnet ftp SSHv1 SSHv2
メッセージAを設定 なし メッセージAを表示 メッセージAを表示 表示なし メッセージAを表示
メッセージAを設定 disableパラメータを設定 メッセージAを表示 表示なし 表示なし メッセージAを表示
メッセージAを設定 メッセージBを設定 メッセージAを表示 メッセージBを表示 表示なし メッセージAを表示
なし メッセージBを設定 表示なし メッセージAを表示 表示なし 表示なし

表6-2 設定内容に対するログイン後メッセージの表示一覧

設定内容 ログイン後メッセージの表示
motd motd-ftp console,telnet ftp セキュアリモートログイン
(SSHv1,SSHv2共通)
SCP,SFTP,セキュアコマンド実行
(SSHv1,SSHv2共通)
メッセージAを設定 なし メッセージAを表示 メッセージAを表示 メッセージAを表示 表示なし
メッセージAを設定 disableパラメータを設定 メッセージAを表示 表示なし メッセージAを表示 表示なし
メッセージAを設定 メッセージBを設定 メッセージAを表示 メッセージBを表示 メッセージAを表示 表示なし
なし メッセージBを設定 表示なし メッセージAを表示 表示なし 表示なし

[入力形式]

情報の設定・変更
banner login { {encode "<encoded message>"} | plain-text }
banner login-ftp { {encode "<encoded message>"} | plain-text | disable }
banner motd { {encode "<encoded message>"} | plain-text }
banner motd-ftp { {encode "<encoded message>"} | plain-text | disable }

情報の削除
no banner [{motd | motd-ftp | login | login-ftp }]

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

login
各アクセス(console/telnet/ftp/SSH)のログイン前に表示するメッセージを設定します。

plain-text
ログインメッセージをテキスト形式の文字列として入力します。コマンド入力後,次のような文字列入力画面となって複数行で入力できます。
 
--- Press CTRL+D or only '.' on last line ---
 
ここで,ログインメッセージとして表示させる文字列を入力します。入力の最後にCTRL+Dまたは最終行で「.」だけを入力して,入力画面を終わります。
入力内容は,自動的にencodeパラメータのコンフィグレーションとして設定されます。また,以前設定されていたものは削除されます。なお,入力後,テキスト形式でのスクリーンイメージを確認したい場合は,show banner {motd | motd-ftp | login | login-ftp } plain-textコマンドを使用してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    ログインメッセージを表示しない
  2. 値の設定範囲
    英数字で最大720文字の文字列
  3. 本パラメータ使用時の注意事項
    ログインメッセージを入力するときは,クライアントの画面設定を確認して,表示できない文字を入力しないでください。show banner {motd | motd-ftp | login | login-ftp } plain-textの実行時や,クライアント接続時に画面やプロンプトの表示が崩れて操作できなくなるおそれがあります。なお,ログインメッセージの入力途中に設定を取りやめたい場合は,CTRL+Cを入力して処理を中断してください。1行に最大文字数を大幅に超える不正な入力をした場合,文字(CTRL+Dや改行も含む)を受け付けない状態になります。その場合は,バックスペースキーで入力した文字を削除して再度入力するか,CTRL+Cで処理を中断してください。
    入力中に,行内でのバックスペースキーによる直前文字の削除が効かない場合は,端末のバックスペースキーをBS制御コード(ASCII 0x08 ^H)を送信する設定に変更してください。なお,行をまたぐ文字は削除できません。

encode "<encoded message>"
ログインメッセージとしてBASE64エンコードをした文字列を入力します。また,以前設定されていたものは削除されます。通常はplain-textパラメータで入力した内容がエンコードされて設定されます。テキスト形式でのスクリーンイメージを確認したい場合は,show banner {motd | motd-ftp | login | login-ftp } plain-textコマンドを使用してください。
  1. 本パラメータ省略時の初期値
    ログインメッセージを表示しない
  2. 値の設定範囲
    BASE64エンコードした文字列を" "で囲んで入力する(960文字以内)
  3. 本パラメータ使用時の注意事項
    ログインメッセージを入力するときは,クライアントの画面設定を確認して,表示できない文字を入力しないでください。show banner {motd | motd-ftp | login | login-ftp } plain-text実行時や,クライアント接続時に画面やプロンプトの表示が崩れて操作できなくなるおそれがあります。

login-ftp
ftpアクセスのログイン前に表示するメッセージを個別設定または無効にします。ftpアクセスについては,login設定よりこちらが優先されます。

plain-text
ログインメッセージをテキスト形式の文字列として入力します。詳細は,loginのplain-textを参照してください。

encode "<encoded message>"
ログインメッセージとしてBASE64エンコードをした文字列を入力します。詳細は,loginのencodeを参照してください。

disable
login設定がされているときでも,ftpアクセスについては,ログインメッセージを表示させないようにします。

motd
各アクセス(telnet/console/ftp)のログイン後に表示するメッセージを設定します。

plain-text
ログインメッセージをテキスト形式の文字列として入力します。詳細は,loginのplain-textを参照してください。

encode "<encoded message>"
ログインメッセージとしてBASE64エンコードをした文字列を入力します。詳細は,loginのencodeを参照してください。

motd-ftp
ftpアクセスのログイン後に表示するメッセージを個別設定または無効にします。ftpアクセスについては,motd設定よりこちらが優先されます。

plain-text
ログインメッセージをテキスト形式の文字列として入力します。詳細は,loginのplain-textを参照してください。

encode "<encoded message>"
ログインメッセージとしてBASE64エンコードをした文字列を入力します。
詳細は,loginのencodeを参照してください。

disable
motd設定がされているときでも,ftpアクセスについては,ログインメッセージを表示させないようにします。

[コマンド省略時の動作]

ログインメッセージを表示しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. ログインメッセージの設定時に,クライアントへの問い合わせプロンプトが不要なログインをした場合(クライアント側が自動的にユーザ名を渡す場合でパスワードが不要なときなど)には,ログインメッセージと認証後の画面が続けて表示されます。
    ログインメッセージを入力するときには,クライアントの画面設定を確認して,表示できない文字を入力しないでください。show banner {motd | motd-ftp | login | login-ftp } plain-textの実行時や,クライアント接続時に画面やプロンプトの表示が崩れて操作できなくなるおそれがあります。

[関連コマンド]

なし

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