コンフィグレーションガイド Vol.3
本装置で取り扱うマルチパスの最大数および収容できるマルチパス経路の最大数は,本装置で各プロトコルが使用する最大マルチパス数の最大値によって異なります。
マルチパスの最大数は装置起動時に決定するため,コンフィグレーションコマンドで最大マルチパス数を変更しても,装置を再起動しないかぎりマルチパスの最大数は変更されません。最大マルチパス数を変更することで最大数が変更になるような数をコンフィグレーションコマンドで指定したときは,装置の再起動を促す警告レベルの運用メッセージが出力されます。その後,装置を再起動すれば,本装置で取り扱うマルチパスの最大数とマルチパス経路の最大数が変更されます。
- [設定のポイント]
- 初期状態では装置で取り扱うマルチパスの最大数は16,マルチパス経路の最大数はAX3800Sでは256,AX3650Sでは128です。ユニキャストルーティングプロトコルのコンフィグレーションで最大マルチパス数を設定したあと,装置で取り扱うマルチパスの最大数を変更するには,本装置の再起動が必要になります。このため,使用する最大マルチパス数は,初期導入時に設定することをお勧めします。
- 次の設定ではIPv6スタティックルーティングを例にします。
- [コマンドによる設定]
- (config)# ipv6 route static maximum-paths 2
コンフィグレーションモードで,IPv6スタティック経路の最大マルチパス数を2に設定します。
- (config)# ipv6 route 2001:db8:ffff:2::/64 2001:db8:2:1::2 noresolve
(config)# ipv6 route 2001:db8:ffff:2::/64 2001:db8:2:2::2 noresolve
コンフィグレーションモードで,IPv6スタティックのマルチパス経路(2001:db8:ffff:2::/64)を設定します。
- (config)# save
(config)# exit
保存して,コンフィグレーションモードから装置管理者モードに移行します。
- # reload
本装置を再起動します。
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