運用コマンドレファレンス Vol.1
アップリンク・リダンダント機能情報を表示します。
[入力形式]
show switchport-backup [port <port list>] [channel-group-number <channel group list>] [detail]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- port <port list>
- アップリンク・リダンダント機能情報を表示するポートを指定します。プライマリポートまたはセカンダリポートのどちらを指定してもアップリンクポート情報を表示します。
- <port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- channel-group-number <channel group list>
- アップリンク・リダンダント機能情報を表示するチャネルグループ番号を指定します。プライマリポートまたはセカンダリポートのどちらを指定してもアップリンクポート情報を表示します。
- <channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- 各パラメータ省略時の動作
- 本コマンドは,パラメータを指定してその条件に該当する情報だけを表示できます。パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報を表示します。複数のパラメータを指定した場合は,それぞれの条件に同時に該当する情報を表示します。
- detail
- アップリンク・リダンダント機能の詳細情報を表示します。
- 本パラメータ省略時の動作
- アップリンク・リダンダント機能情報を表示します。
- すべてのパラメータ省略時の動作
- 全アップリンク・リダンダント機能情報を表示します。
[スタック構成時の運用]
未サポートです。
[実行例1]
アップリンク・リダンダント機能情報を表示します。
図35-1 アップリンク・リダンダント機能情報の表示例
> show switchport-backup Date 20XX/04/04 16:48:07 UTC startup active port selection: primary only Switchport Backup pairs Preemption Flush Primary Status Secondary Status Delay Rest VLAN Update Port 0/1 Forwarding Port 0/24 Blocking - - 4094 - Port 0/10 Down ChGr 4 Forwarding - - - 1 *Port 0/11 Down Port 0/15 Blocking - - 10 - *Port 0/20 Down Port 0/21 Down - - 200 - >
[実行例1の表示説明]
表35-1 アップリンク・リダンダント情報の表示項目
表示項目 意味 表示詳細情報 startup active port selection 装置起動時のアクティブポート固定機能の設定 primary only:装置起動時のアクティブポート固定機能が有効
装置起動時のアクティブポート固定機能が設定されている場合にだけ表示します。Switchport Backup pairs Primary プライマリポートのポート番号,またはチャネルグループ番号 先頭に"*"が表示されている場合は,装置起動時のアクティブポート固定機能によってセカンダリポートが通信可能とならないアップリンクポート Status プライマリポートの状態 Forwarding:フォワーディング状態
Blocking:ブロッキング状態
Down:ポートがダウン状態,またはチャネルグループがダウン状態Secondary セカンダリポートのポート番号,またはチャネルグループ番号 − Status セカンダリポートの状態 Forwarding:フォワーディング状態
Blocking:ブロッキング状態
Down:ポートがダウン状態,またはチャネルグループがダウン状態Preemption Delay 自動切り戻し時間(秒) アクティブポートを自動で切り戻すまでの設定時間
未設定の場合は"-"を表示します。Rest 自動切り戻しまでの残時間(秒) アクティブポートが切り戻るまでの残時間
未設定の場合,または切り戻る条件にない場合は"-"を表示します。Flush VLAN フラッシュ制御フレームを送信するVLANのVLAN ID アクセスポート,プロトコルポート,またはMACポートで,コンフィグレーションで指定したVLANが存在しない場合には,コンフィグレーションとは異なるVLAN IDを表示することがあります。
次に示す条件のどれかに当てはまり,フラッシュ制御フレームを送信しない場合は"-"を表示します。
- コンフィグレーションでフラッシュ制御フレームの送信を設定していない場合
- トランクポートで,コンフィグレーションで指定したVLANが存在しない場合
- トランクポートで,コンフィグレーションでVLANを指定しなかった場合にネイティブVLANが存在しないとき
Update MACアドレスアップデートフレームの送信回数 MACアドレスアップデート機能が無効の場合は"-"を表示します。
[実行例2]
アップリンク・リダンダント機能の詳細情報を表示します。
図35-2 アップリンク・リダンダント機能の詳細情報表示例
> show switchport-backup detail Date 20XX/04/04 16:49:07 UTC startup active port selection: primary only Switchport-backup pair Preemption Flush Primary Status Secondary Status Delay Rest VLAN Update Port 0/1 Forwarding Port 0/24 Blcoking - - 4094 - VLAN : 4051-4094 MAC Address update Exclude-VLAN : - Last change factor : primary down Last change time : 20XX/04/03 16:52:21 UTC Last Flush Tx time : 20XX/04/03 16:52:22 UTC Last MAC Address update Tx time : - Switchport-backup pair Preemption Flush Primary Status Secondary Status Delay Rest VLAN Update Port 0/10 Down ChGr 4 Forwarding - - - 1 VLAN : 4000-4049 MAC Address update Exclude-VLAN : 4000-4010 Last change factor : command Last change time : 20XX/04/03 09:52:21 UTC Last Flush Tx time : - Last MAC Address update Tx time : 20XX/04/03 09:52:22 UTC Switchport-backup pair Preemption Flush Primary Status Secondary Status Delay Rest VLAN Update *Port 0/11 Down Port 0/15 Blocking - - 10 - VLAN : 10-19,21-30 MAC Address update Exclude-VLAN : - Last change factor : - Last change time : - Last Flush Tx time : - Last MAC Address update Tx time : - Switchport-backup pair Preemption Flush Primary Status Secondary Status Delay Rest VLAN Update *Port 0/20 Down Port 0/21 Down - - 200 - VLAN : 200-204 MAC Address update Exclude-VLAN : - Last change factor : - Last change time : - Last Flush Tx time : - Last MAC Address update Tx time : - >
[実行例2の表示説明]
表35-2 アップリンク・リダンダント情報の詳細表示項目
表示項目 意味 表示詳細情報 startup active port selection 装置起動時のアクティブポート固定機能の設定 primary only:装置起動時のアクティブポート固定機能が有効
装置起動時のアクティブポート固定機能が設定されている場合にだけ表示します。Switchport-backup pair Primary プライマリポートのポート番号,またはチャネルグループ番号 先頭に"*"が表示されている場合は,装置起動時のアクティブポート固定機能によってセカンダリポートが通信可能とならないアップリンクポート Status プライマリポートの状態 Forwarding:フォワーディング状態
Blocking:ブロッキング状態
Down:ポートがダウン状態,またはチャネルグループがダウン状態Secondary セカンダリポートのポート番号,またはチャネルグループ番号 − Status セカンダリポートの状態 Forwarding:フォワーディング状態
Blocking:ブロッキング状態
Down:ポートがダウン状態,またはチャネルグループがダウン状態Preemption Delay 自動切り戻し時間(秒) アクティブポートを自動で切り戻すまでの設定時間
未設定の場合は"-"を表示します。Rest 自動切り戻しまでの残時間(秒) アクティブポートが切り戻るまでの残時間
未設定の場合,または切り戻る条件にない場合は"-"を表示します。Flush VLAN フラッシュ制御フレームを送信するVLANのVLAN ID アクセスポート,プロトコルポート,またはMACポートで,コンフィグレーションで指定したVLANが存在しない場合には,コンフィグレーションとは異なるVLAN IDを表示することがあります。
次に示す条件のどれかに当てはまり,フラッシュ制御フレームを送信しない場合は"-"を表示します。
- コンフィグレーションでフラッシュ制御フレームの送信を設定していない場合
- トランクポートで,コンフィグレーションで指定したVLANが存在しない場合
- トランクポートで,コンフィグレーションでVLANを指定しなかった場合にネイティブVLANが存在しないとき
Update MACアドレスアップデートフレームの送信回数 MACアドレスアップデート機能が無効の場合は"-"を表示します。 VLAN プライマリポートに設定されているVLANのVLAN ID プライマリポートにVLANが存在しない場合は"-"を表示します。 MAC Address update Exclude-VLAN MACアドレスアップデート機能対象外VLAN 未設定の場合は"-"を表示します。 Last change factor 最後にアクティブポートが決定した際の要因 command:運用コマンド入力
config:コンフィグレーションコマンド入力※
primary down:プライマリポートダウン
primary up:プライマリポートアップ
secondary down:セカンダリポートダウン
secondary up:セカンダリポートアップ
preemption delay:自動切り戻し
一度もアクティブポートが決定していない場合は"-"を表示します。Last change time 最後にアクティブポートが決定した日時 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒
一度もアクティブポートが決定していない場合は"-"を表示します。Last Flush Tx time フラッシュ制御フレームの最終送信日時 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒
該当するアップリンクポートで最後にフラッシュ制御フレームを送信した時刻を表示します。
一度も送信していない場合は"-"を表示します。
コンフィグレーションの変更によってフラッシュ制御フレーム機能が無効となった場合でも,本項目の情報はクリアされません。Last MAC Address update Tx time MACアドレスアップデートフレームの最終送信日時 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒
該当するアップリンクポートで最後にMACアドレスアップデートフレームを送信した時刻を表示します。
一度も送信していない場合は"-"を表示します。
コンフィグレーションの変更によってMACアドレスアップデート機能が無効となった場合でも,本項目の情報はクリアされません。注※ 自動切り戻し機能によってプライマリポートがアクティブポートに切り戻る途中に,コンフィグレーションでセカンダリポートを変更した場合に表示します。
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表35-3 show switchport-backupコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。 Connection failed to Uplink Redundant program. アップリンク・リダンダントプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。 No operational Port. 実行可能なポートまたはチャネルグループはありません。指定パラメータを確認して再実行してください。
[注意事項]
なし
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