運用コマンドレファレンス Vol.1
ipRouteTable(IPルーティングテーブル)を表示します。
[入力形式]
snmp getroute
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- なし
- ipRouteTableの管理情報を検索し,ルーティング情報を表示します。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチだけで有効な情報を取得できます。
[実行例]
図18-9 snmp getrouteコマンド実行例
> snmp getroute Index Destination NextHop Metric1 Type Proto Age 2 10.0.0.0 10.1.1.1 0 direct local 720 2 10.1.1.0 10.1.1.1 0 direct local 720 2 10.1.1.1 10.1.1.1 0 direct local 720 0 127.0.0.0 0.0.0.0 0 other local 720 1 127.0.0.1 127.0.0.1 0 direct local 720 >
[表示説明]
表18-14 snmp getrouteコマンド実行時の表示内容
表示記号 意味 表示詳細情報 Index ipRouteIfIndex(このルートの次のホップに到達するためのインタフェース番号)を示します。 − Destination ipRouteDest(このルートの宛先IPアドレス)を示します。 − NextHop ipRouteNextHop(このルートの宛先の次ホップのIPアドレス)を示します。 − Metric1 ipRouteMetric1(このルートに対するプライマリのルーティング・メトリック)を示します。 − Type ipRouteType(このルートの種類)を示します。 direct(直接ルート) indirect(間接ルート) invalid(無効ルート) other(その他) Proto ipRouteProto(ルーティングプロトコル)を示します。 rip(RIP) ospf(OSPF) bgp(bgp) local(スタティックルーティング) netmgmt(スタティックルーティング) other(その他) Age ipRouteAge(このルートが最後に更新または確認されてからの経過秒数)を示します。 −
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表18-15 snmp getrouteコマンド応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 <SNMP agent IP address>: host unknown. 不正なSNMPエージェントアドレスが指定されました。 Can't execute this command in backup switch or transit switch. バックアップスイッチまたはトランジットスイッチではコマンドを実行できません。 Error code set in packet - General error: <Number>. 該当SNMPエージェントから,指定されたオブジェクトIDは管理しているが正しくMIB値を取得できなかったと応答が返ってきました。また,取得できなかったオブジェクトIDは<Number>番目に指定したものです。 Error code set in packet - No such variable name. Index: <Number>. 該当SNMPエージェントから,指定されたオブジェクトIDは管理していないと応答が返ってきました。また,管理していないオブジェクトIDは<Number>番目に指定したものです。 Error code set in packet - Return packet too big. 該当SNMPエージェントで,許容サイズを超えるMIB値を応答しようとした,という応答が返ってきました。 Error code set in packet - Unknown status code: <Code> 規格で規定されていない応答ステータスコード<Code>を含むSNMPフレームを受信しました。 error parsing packet. 異常フォーマットのSNMPフレームを受信しました。 error parsing pdu packet. SNMP PDUフレームフォーマット異常のフレームを受信しました。 No response - retrying 該当SNMPエージェントからの応答がないためリトライ中です。 No response - try again. 該当SNMPエージェントからの応答がありませんでした。 No routing information available. ルーティングテーブルのエントリがありませんでした。 receive error. 受信エラーが発生しました。 request ID mismatch. Got: <ID1>, expected: <ID2> SNMPフレームのリクエスト識別番号<ID2>のフレームを期待していたが,リクエスト識別番号<ID1>のSNMPフレームを受信しました。または,MIB検索でタイムアウトが発生しました。 unable to connect to socket. SNMPフレームを送信しようとしましたが,失敗しました。
[注意事項]
- 電源を入れた直後,またはcopyコマンドによってバックアップコンフィグレーションファイルをスタートアップコンフィグレーションファイルにコピーした直後,約5分間はSNMPエージェント初期化中のためNo response応答メッセージを出力します。
- 本装置のインタフェース数が多い場合,ipRouteTableのMIB情報の検索時間で時間がかかり,タイムアウトが発生することがあります。この場合,snmp getnextコマンドを使用して,ipRouteTable情報を取得するようにしてください。
- コンフィグレーションコマンドsnmp-server communityの設定をしていない場合,No response応答メッセージを出力し,MIB取得はできません。
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