運用コマンドレファレンス Vol.1
装置を再起動し,その際にログを採取します。通常動作時は,メモリダンプを採取します。
[入力形式]
reload [switch <switch no.>] [stop] [{no-dump-image | dump-image}] [-f]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- switch <switch no.>
- 指定したスイッチ番号のメンバスイッチに対してコマンドを実行します。
- 本パラメータは,スタック構成時のマスタスイッチで指定できます。指定できる値の範囲は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。
- 本パラメータ省略時の動作
- 自装置に対してコマンドを実行します。
- stop
- 再起動しないで停止します。
- {no-dump-image | dump-image }
- no-dump-image
- メモリダンプを採取しません。
- dump-image
- メモリダンプを採取します。
- 本パラメータ省略時の動作
- dump-imageを選択した場合と同等の動作となります。
- -f
- 確認メッセージなしでコマンドを実行します。メモリダンプ採取の有無を指定していない場合は,メモリダンプを採取します。
- 本パラメータ省略時の動作
- 確認メッセージを出力します。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチからスタックを構成しているメンバスイッチのスイッチ番号を指定してコマンドを実行できます。
なお,remote commandコマンドも使用できます。
remote command <switch no.> reload [stop] [{no-dump-image | dump-image}] [-f]
[実行例]
- 装置を再起動します。
>reload- reloadコマンド起動時,メモリダンプ採取確認メッセージを表示します。
ここで"y"を入力した場合は,再起動受け付けメッセージを表示し,メモリダンプを内蔵フラッシュメモリに書き込んでから再起動します。
Dump information extracted?(y/n):_
- また,すでにメモリダンプが採取されている場合には,以下のメッセージを表示します。
ここで,"y"を入力すると従来のメモリダンプを削除します。
old dump file(rmdump 01/01 00:00) delete OK? (y/n):_
"n"を入力した場合,再起動しないでコマンド入力待ちに戻ります。
2.で"n"を入力した場合,再起動しないで以下の確認メッセージを表示します。
ここで"y"を入力した場合,再起動受け付けメッセージを表示し,メモリダンプを内蔵フラッシュメモリに書き込まずに再起動します。"n"を入力した場合,再起動しないでコマンド入力待ちに戻ります。
Restart OK? (y/n):_
[表示説明]
なし
[通信への影響]
装置の再起動中は通信が中断します。
[応答メッセージ]
表11-13 reloadコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 another user is executing update command. ほかのユーザがrestoreコマンドまたはppupdateコマンドを実行中のため,本コマンドを実行できません。 Can't execute for accounts mismatch. バックアップスイッチのアカウントが不一致のため,本コマンドを実行できません。アカウントを操作するコマンド(adduser,rmuser,password,clear password)を実行して,アカウントを同期してください。 Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。 No such Switch <switch no.>. 指定されたスイッチ番号が存在しません。指定パラメータを確認して再実行してください。
また,メンバスイッチの追加直後などは,コマンドを実行できないことがあります。その場合は,再実行してください。
<switch no.>:スイッチ番号Switch <switch no.> was deleted from stack. メンバスイッチはスタック構成から削除されました。
<switch no.>:スイッチ番号
[注意事項]
- ソフトウェアイメージをk.imgという名称で書き込んだMCが搭載されている場合は,MCから起動します。MCから装置を起動した場合,アカウント,コンフィグレーションは,工場出荷時の初期状態となり,設定しても保存できません。通常運用時は,MCから起動しないでください。
- ほかのユーザがppupdateコマンドまたはrestoreコマンドを実行中は,本コマンドを実行できません。実行すると「another user is executing update command.」のメッセージを表示して異常終了します。この場合,時間をおいて再実行してください。それでも異常終了する場合は,“rm /tmp/ppupdate.exec”を実行してファイルを削除したあと,本コマンドを再実行してください。
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