運用コマンドレファレンス Vol.1
ページング(「コンフィグレーションガイド Vol.1 5.2.8 ページング」参照)するかどうかを指定します。この設定はユーザごとに行えます。
[入力形式]
set terminal pager [{ enable | disable }]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- { enable | disable }
- enable
- ページングを行います。これは,初期導入時のデフォルト設定です。
- disable
- ページングを行いません。
- 本パラメータ省略時の動作
- ページングを行います。
[スタック構成時の運用]
マスタスイッチからスタックを構成しているすべてのメンバスイッチを対象にコマンドを実行します。
なお,remote commandコマンドも使用できます。
remote command {<switch no.> | all} set terminal pager [{ enable | disable }]
[実行例]
図3-4 ページングしない
> set terminal pager disable図3-5 ページングする
> set terminal pager enable
[表示説明]
なし
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表3-3 set terminal pagerコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute for accounts mismatch. バックアップスイッチのアカウントが不一致のため,本コマンドを実行できません。アカウントを操作するコマンド(adduser,rmuser,password,clear password)を実行して,アカウントを同期してください。 Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。 Switch <switch no.> was deleted from stack. メンバスイッチはスタック構成から削除されました。
<switch no.>:スイッチ番号
[注意事項]
- adduserコマンドで,no-flashパラメータを指定して追加したアカウントの場合,本コマンドで設定した内容は,装置の再起動によって,デフォルト設定であるenableに戻ります。
- コンフィグレーションコマンドusernameでexec-timeout,terminal-pagerまたはterminal-helpのどれか一つでも設定がある場合,そのユーザはコンフィグレーションのterminal-pager設定値(設定内容または省略時の初期値)で動作します。
- コンフィグレーションコマンドusernameの設定値で動作しているユーザでも,ログイン後に本コマンドを実行すれば,該当するセッションでだけ一時的に動作を変更できます。
- 本装置で装置スリープ機能を使用している場合,装置スリープ開始の運用メッセージ「E3 SOFTWARE 01910405 1001:000000000000 System is going to sleep soon.」の直前または直後にCLI環境情報を設定するコマンド(set exec-timeout,set terminal help,set terminal pager)を実行すると,設定済みのCLI環境情報(自動ログアウト,ページング,ヘルプ機能のどれか,またはすべて)がデフォルト設定に戻るおそれがあります。
復旧するには,この状態になったユーザのホームディレクトリ配下にある.clircを削除したあと,CLI環境情報を再設定してください。
なお,ホームディレクトリ配下に.clircが存在しない場合,そのままCLI環境情報を再設定してください。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2011, 2018, ALAXALA Networks, Corp.