コンフィグレーションガイド Vol.2
ネットワークの負荷が高く,ADVERTISEMENTパケットの損失が多いために,仮想ルータのマスタとバックアップがたびたび切り替わる場合は,ADVERTISEMENTパケットの送信間隔を長くすることで,現象を軽減できることがあります。ただし,バックアップの仮想ルータは,ADVERTISEMENTパケットを3回続けて受信できないときにマスタに変わるため,ADVERTISEMENTパケットの送信間隔を長くすると,マスタの仮想ルータで障害が発生した場合に,バックアップの仮想ルータがマスタに変わるまでの時間も長くなります。
また,装置に多くの仮想ルータを設定した場合,上記と同様にマスタとバックアップが切り替わることがあります。その場合は,次の表を基にADVERTISEMENTパケット送信間隔を調整してください。
表16-7 ADVERTISEMENTパケット送信間隔の設定目安値
装置当たりの仮想ルータ数 ADVERTISEMENTパケット送信間隔 1〜64 1秒以上 65〜128 2秒以上 129〜192 3秒以上 193〜255 4秒以上
- [設定のポイント]
- ADVERTISEMENTパケット送信間隔は,マスタおよびバックアップの仮想ルータへ同一の値を設定してください。
- [コマンドによる設定]
- (config-if)# vrrp 1 timers advertise 3
仮想ルータID1の仮想ルータのADVERTISEMENTパケット送信間隔を3(秒)に設定します。
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