debug ipv6
各プロトコルで送受信するメッセージパケットの表示制御をします。
[入力形式]
debug ipv6 { all | <Protocol> } [summary]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- all
-
すべてのプロトコル(RIPng,OSPFv3,BGP4+)の送受信パケットを表示します。
- <Protocol>
-
指定したプロトコルの送受信パケットを表示します。
<Protocol>には,rip,bgp,ospfを指定します。
複数のプロトコルを同時に指定できます。
- summary
-
送受信パケットの簡易情報(ヘッダ情報だけ)を表示することを指定します。
- 本パラメータ省略時の動作
-
パケットの詳細情報を表示します。
[実行例]
>debug ipv6 rip summary RIPng SENT fe80::200:87ff:fed0:c748%VLAN0010 cmd Response length 24 RIPng SENT fe80::200:87ff:fed0:c748%VLAN0010 cmd Response length 24, ^C > |
>debug ipv6 rip RIPng SENT fe80::200:87ff:fed0:c748%VLAN0010 cmd Response length 24 RIPng SENT routing table request RIPng SENT end of packet RIPng SENT fe80::200:87ff:fed0:c748%VLAN0010 cmd Response length 24 RIPng SENT 3ffe:1022::/64 metric 1 tag 0 RIPng SENT end of packet ^C > |
[表示説明]
表示画面で以下のメッセージを表示した場合は,本コマンドの送受信バッファが満杯などで,各プロトコルのルーティングパケットを表示できなかったことを表示しています。
An illegal PACKET-MONITOR packet has been received
[通信への影響]
ユニキャストルーティングプログラムの負荷が増加するため,多量の経路を取り扱っている場合,経路制御に支障を来すおそれがあります。通常運用での本コマンドの使用は避けてください。
[応答メッセージ]
項番 |
メッセージ |
内容 |
---|---|---|
1 |
connection failed to rtm |
ユニキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 |
2 |
IP routing is not configured. |
ルーティングプロトコルが設定されていません。 コンフィグレーションを確認してください。 |
3 |
No response from rtm. |
ユニキャストルーティングプログラムからの応答がありません。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart unicastコマンドでユニキャストルーティングプログラムを再起動してください。 |
4 |
program error occurred: <Error Message> |
プログラムエラーが発生しました。コマンドを再実行してください。 <Error Message>:エラー部位 |
5 |
Sorry, there is another packet-monitor command |
debug ipv6コマンドはすでに実行されています。 |
[注意事項]
指定したルーティングプロトコルのルーティング・パケットを送受信するたびにメッセージを出力します。リダイレクトによるファイルへの出力はしないでください。