運用コマンドレファレンス Vol.1


l2ping

本装置のMEPからリモートのMEPまたはMIPに対して,通信可能かを判定するために使用します。

[入力形式]

l2ping {remote-mac <mac address> | remote-mep <mepid>} domain-level <level> ma <no.> mep <mepid> [count <count>] [timeout <seconds>] [framesize <size>]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

{remote-mac <mac address> | remote-mep <mepid>}
remote-mac <mac address>

疎通確認するリモートMEPまたはMIPのMACアドレスを指定します。

remote-mep <mepid>

疎通確認するリモートMEP IDを指定します。本パラメータは,CCで確認できるリモートMEPを指定できます。

domain-level <level>

疎通確認するドメインレベルを指定します。本パラメータは,コンフィグレーションコマンドで設定されたドメインレベルを指定できます。

ma <no.>

疎通確認するMA識別番号を指定します。本パラメータは,コンフィグレーションコマンドで設定されたMA識別番号を指定できます。

mep <mepid>

疎通確認元となる本装置のMEP IDを指定します。本パラメータは,コンフィグレーションコマンドで設定されたMEP IDを指定できます。

count <count>

指定した回数だけループバックメッセージを送信します。指定できる値の範囲は1〜5です。

本パラメータ省略時の動作

ループバックメッセージの送信回数は5回となります。

timeout <seconds>

応答待ち時間(秒)を指定します。指定できる値の範囲は1〜60です。

本パラメータ省略時の動作

応答待ち時間は5秒となります。

framesize <size>

送信するCFM PDUに追加するデータのバイト数を指定します。指定できる値の範囲は1〜9192です。

本パラメータ省略時の動作

追加するデータのバイト数は40で,送信するCFM PDUは64バイトとなります。

[実行例]

l2pingの実行例を示します。

図35‒1 l2pingの実行例
>l2ping remote-mep 1010 domain-level 7 ma 1000 mep 1020 count 3
L2ping to MP:1010(0012.e220.00a3) on Level:7  MA:1000  MEP:1020  VLAN:20
Time:20XX/03/10 19:10:24
1: L2ping Reply from 0012.e220.00a3  64bytes  Time=  751 ms
2: L2ping Reply from 0012.e220.00a3  64bytes  Time=  752 ms
3: L2ping Reply from 0012.e220.00a3  64bytes  Time=  753 ms
 
--- L2ping Statistics ---
  Tx L2ping Request :    3  Rx L2ping Reply :    3  Lost Frame  :   0%
  Round-trip Min/Avg/Max : 751/752/753 ms
>

[表示説明]

表35‒1 l2pingの表示内容

表示項目

意味

表示詳細情報

L2ping to MP:<remote mp>

宛先リモートMEPまたはMIPのMACアドレス

宛先リモートMEPまたはMIPのMACアドレス

<remote mac address>:宛先リモートMEPまたはMIPのMACアドレスを指定した場合

<remote mep id>(<remote mac address>):宛先リモートMEP IDを指定した場合

Level

ドメインレベル

0〜7

MA

MA識別番号

コンフィグレーションで設定したMA識別番号

MEP

MEP ID

本装置のMEP ID

VLAN

VLAN ID

送信元VLAN ID

Time

送信時刻

yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒

<count>

テストカウント

カウント数

L2ping Reply from <mac address>

応答MPのMACアドレス

応答したリモートMEPまたはMIPのMACアドレス

bytes

受信バイト数

CFM PDUの共通CFMヘッダからEnd TLVまでのバイト数

Time

応答時間

ループバックメッセージを送信してからループバックリプライを受信するまでの時間

Request Timed Out.

応答待ちタイムアウト

応答待ち時間内に応答がなかったことを示します。

Transmission failure.

送信失敗

送信元VLANからメッセージを送信できなかったことを示します。

Tx L2ping Request

ループバックメッセージの送信数

Rx L2ping Reply

ループバックリプライの受信数

リモートMEPまたはMIPから正常に応答を受信した数

Lost Frame

フレーム損失の割合(%)

Round-trip Min/Avg/Max

応答時間 最小/平均/最大

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表35‒2 l2pingコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

Can't execute.

コマンドを実行できません。再実行してください。

CFM is not configured.

CFMが設定されていません。コンフィグレーションを確認してください。

Connection failed to CFM program.

CFMプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。

No such Remote MEP.

指定されたリモートMEPは不明です。指定パラメータを確認し再実行してください。

Now another user is using CFM command, please try again.

ほかのユーザがCFMコマンドを使用中です。しばらくしてから再実行してください。

Specified Domain Level is not configured.

指定ドメインレベルは設定されていません。指定パラメータを確認し再実行してください。

Specified MA is not configured.

指定MA識別番号または指定MAのプライマリVLANは設定されていません。指定パラメータを確認し再実行してください。

Specified MEP is not configured.

指定MEP IDは設定されていません。指定パラメータを確認し再実行してください。

[注意事項]