運用コマンドレファレンス Vol.1


clear mac-address-table

MACアドレス学習によりダイナミックに登録されたMACアドレステーブルの情報をクリアします。

[入力形式]

clear mac-address-table [ vlan <vlan id list> ]
     [ port <port list> ][channel-group-number <channel group list>][-f]

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

vlan <vlan id list>

指定VLAN ID(リスト形式)のMACアドレステーブルの情報をクリアします。

<vlan id list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

[port <port list>] [channel-group-number <channel group list>]

指定ポートまたは指定チャネルグループに関するMACアドレステーブルの情報をクリアします。ポートとチャネルグループを同時に指定することもでき,その場合は指定したポートまたは指定したチャネルグループのどちらかに関するMACアドレステーブルの情報をクリアします。

port <port list>

指定ポート(リスト形式)から学習したMACアドレステーブルの情報をクリアします。<port list>の指定方法および値の指定範囲については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

channel-group-number <channel group list>

指定リンクアグリゲーションのチャネルグループ(リスト形式)から学習したMACアドレステーブルの情報をクリアします。<channel group list>の指定方法については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

-f

クリア確認メッセージなしで,MACアドレステーブルの情報をクリアします。

本パラメータ省略時の動作

確認メッセージを出力します。

各パラメータ省略時の動作

本コマンドでは,パラメータを指定してその条件に該当するMACアドレステーブルの情報だけをクリアできます。パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないでMACアドレステーブルの情報をクリアします。複数のパラメータを指定した場合は,それぞれの条件に同時に該当するMACアドレステーブルの情報をクリアします。

すべてのパラメータ省略時の動作

すべてのダイナミックに学習したMACアドレステーブルの情報をクリアします。

[実行例]

図18‒3 VLAN IDとポート指定時のMACアドレステーブルの情報のクリア
>clear mac-address-table vlan 90 port 0/9
mac-address-table clear OK? (y/n): y
>
図18‒4 クリア確認メッセージなしでMACアドレステーブルの情報のクリア
>clear mac-address-table vlan 100-200 -f
>

[表示説明]

なし

[通信への影響]

L2中継の場合,再度学習が完了するまでフレームがフラッディングされます。フラッディングによる影響が少ない時間帯に実施してください。

L3中継の場合,通信が一時的に途切れることがあります。

[応答メッセージ]

表18‒4 clear mac-address-tableコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

Can't execute.

コマンドを実行できません。再実行してください。

Command is accepted, but it takes time for setting to hardware.

コマンドは実行されましたが,ハードウェアへの反映に時間が掛かっています(再実行は必要ありません)。

Connection failed to L2 Manager.

L2Managerプログラムとの通信が失敗しました。コマンドを再実行してください。頻発する場合は,restart vlanコマンドでL2Managerプログラムを再起動してください。

No operational Port.

実行可能なポートはありません。指定パラメータを確認し再実行してください。

Specified VLAN is not configured.

指定VLANは設定されていません。指定パラメータを確認し再実行してください。

[注意事項]

なし