運用コマンドレファレンス Vol.1


killuser

ログイン中のユーザを,強制的にログアウトさせます。

[入力形式]

killuser <login no.>

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<login no.>

強制ログアウト対象のログイン番号を指定します。ログイン番号はshow sessionsコマンドで確認できます。

[実行例]

show sessionsコマンドで,ログアウトさせたいユーザのログイン番号を調べます。ログイン番号を指定して,本コマンドを実行します。

> show sessions
Date 20XX/01/07 12:00:00 UTC
kikuchi console  -----  0   Jan  6 14:16
shimizu ttyp0    admin  2   Jan  6 14:16 (192.168.0.1) <--(注1)
shimizu ttyp1    -----  3   Jan  6 14:17 (192.168.0.1)
kikuchi ttyp2    -----  4   Jan  6 14:20 (localhost)
>
> killuser 2
 
注※ ログイン番号
(注1) ログイン番号2を指定して強制ログアウトさせます

[表示説明]

なし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表5‒6 killuserコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

different user.

同一アカウントのユーザ以外は強制ログアウトできません。

詳細については,[注意事項]の3.を参照してください。

または,前回ログインしていたユーザがログアウト処理中のため強制ログアウトできません。10秒以上の間隔を空けてから,再実行してください。

invalid Login-No: <login no.>

指定したログイン番号が不正です。

<login no.>:指定ログイン番号

kill myself?

本コマンドを実行しているユーザ自身は強制ログアウトできません。

no user(UserName)

そのユーザはいません。

[注意事項]

  1. 本コマンドは,ログイン中に起きたネットワーク障害,端末障害などによって,ログイン状態になったままのログインユーザを強制ログアウトするために用意されたコマンドです。通常のログアウトにはlogoutコマンドまたはexitコマンドを使用し,緊急時以外には使用しないでください。なおログイン状態になったままでも自動ログアウト機能によってログアウトします。

  2. 強制ログアウトの対象に本コマンドを実行しているユーザ自身は指定できません。指定した場合はエラーとなります。ただし,コンソールログイン時だけ自分自身を指定できます。

  3. 本コマンドで該当ログイン番号を指定し強制ログアウトできるのは,本コマンドを実行しているユーザと同一アカウントのユーザに対してだけです。上記実行例の場合,ログイン番号3の"shimizu"はログイン番号2の"shimizu"を強制ログアウトできますが,ログイン番号4の"kikuchi"を強制ログアウトできません。ただし,コンソールから本コマンドを実行した場合だけ,異なるアカウントのユーザに対しても強制ログアウトできます。

  4. コマンドの実行結果の表示中に,ケーブル抜けなどの障害が発生した場合,強制ログアウトできないことがあります。この場合,障害が回復したあと,強制ログアウトされます。また,障害が回復しない場合は,TCPプロトコルのタイムアウト後に強制ログアウトされます。TCPプロトコルのタイムアウト時間は,回線速度や回線品質によって変化しますが,おおむね10分です。