運用コマンドレファレンス Vol.1


undelete

復元可能な形式で削除された本装置用の内蔵フラッシュメモリ上のファイルを復元します。

[入力形式]

undelete <index>

[入力モード]

一般ユーザモードおよび装置管理者モード

[パラメータ]

<index>

回復するファイルのインデックス番号を指定します。インデックス番号はdir /allコマンドまたはdir /deletedコマンドでファイルを表示させたときに削除ファイルに割り当てられたファイル単位のユニークな番号です。

[実行例]

deleteコマンドで削除されたdeletedファイルを回復します。

図4‒5 ファイルの回復
> dir /all
 
Directory of ./:
 - -rw-r--r-- user     user       123117 Jan 27 14:18 userfile1
 - -rw-r--r-- user     user          344 Jan 27 14:55 userfile2
 - -rw-r--r-- user     user        22310 Jan 27 17:38 userfile3
 6 -rw-r--r-- user     user           16 Jan 27 17:57 [userfile4]
> undelete 6
>

[表示説明]

なし

[通信への影響]

なし

[応答メッセージ]

表4‒13 undeleteコマンドの応答メッセージ一覧

メッセージ

内容

undelete: Current directory is not flash.

現在のカレントディレクトリは内蔵フラッシュメモリではありません。正しいディレクトリに移動してください。

undelete: Directory is not found for undelete file.

指定したファイルをundeleteするためのディレクトリがありません。ファイルを格納するディレクトリを作成してください。

undelete: Exist same name file or directory.

指定したファイルをundeleteするためのディレクトリにすでに同一名のファイルまたはディレクトリが存在します。

undelete: Invalid index value.

インデックス値は10進数値を指定してください。

undelete: No such file or directory.

現在のディレクトリは有効ではありません。

undelete: Not found undelete file.

指定されたファイルは存在しません。

undelete: Permission denied of directory for undelete file.

指定したファイルを格納するディレクトリへの書き込み権限がありません。

undelete: Permission denied.

現在のディレクトリまたは指定されたファイルに対するアクセス権限がありません。

undelete: Specify correct deleted index number.

削除ファイルに対する正しいインデックス番号を指定してください。

undelete: Specify correct index number [1-64].

インデックス値は1〜64までの数値を指定してください。

undelete: Specify index number.

インデックス番号を指定してください。

undelete: Undelete command can not be used this flash. (<code>)

当該内蔵フラッシュメモリでは本コマンドは使用できません(<内部コード>)。

[注意事項]

  1. 本コマンドはdeleteコマンドで削除された内蔵フラッシュメモリ上のファイルだけを操作できます。rmコマンドその他を用いて削除したファイルは回復できません。

  2. 内蔵フラッシュメモリ上に回復するファイルを格納するディレクトリがない場合はファイルを回復できません。

  3. 本コマンドで回復するdeletedファイルのインデックスの確認にはdirコマンドを使用します。

  4. squeezeコマンドで完全に消去したdeletedファイルは,本コマンドで回復できません。

  5. カレントルートディレクトリが内蔵フラッシュメモリでない場合には,本コマンドは失敗します。