コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


distance ospf【OS-L3A】

OSPFv3のディスタンス値を設定します。経路種別ごとに異なるディスタンス値を指定できます。

[入力形式]

情報の設定・変更

次の二つの形式があります。どちらで指定しても結果は同じです。

個別設定

distance [ospf {external | inter-area | intra-area}] <distance>

注 経路種別を省略した設定(distance <distance>)と,経路種別を指定した設定を,両方設定することはできません(設定した場合,上書きされます)。

複数パラメータの同時設定

distance ospf [intra-area <distance>] [inter-area <distance>] [external <distance>]

情報の削除(全体の削除)

no distance

[入力モード]

(config-rtr)

[パラメータ]

{external | inter-area | intra-area}

<distance>パラメータを適用する経路種別を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    すべての経路に適用します。

    本パラメータを省略して<distance>を設定した場合,ほかの設定(本パラメータでの設定)は削除されます。

  2. 値の設定範囲

    externl(AS外経路),inter-area(エリア間経路),またはintra-area(エリア内経路)を指定します。

    なお,エリア間経路とは,直接接続していない別エリアの経路を意味します。

<distance>

ディスタンス値を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    2〜255(10進数)を指定します。2は最高の優先度,255は最低の優先度を示します。

[コマンド省略時の動作]

初期値は,すべてのOSPFv3経路で110とします。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

なし

[関連コマンド]

distribute-list in