コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


ipv6 route

IPv6スタティック経路を生成します。

[入力形式]

情報の設定・変更

ipv6 route <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len> <Nexthop-Address> [<Distance>] [weight <Weight>] [tag <Tag>] [{noinstall | reject}] [poll] [noresolve]

ipv6 route <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len> <Nexthop-Address> <interface type> <interface number> [<Distance>] [weight <Weight> ] [tag <Tag>] [{noinstall | reject}] [poll] [noresolve]

ipv6 route <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len> <interface type> <interface number> [<Distance>] [weight <Weight> ] [tag <Tag>]

情報の削除

no ipv6 route <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len> <Nexthop-Address>

no ipv6 route <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len> <Nexthop-Address> <interface type> <interface number>

no ipv6 route <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len> <interface type> <interface number>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<IPv6-Prefix>

宛先IPv6プレフィックスを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <IPv6-Prefix>はIPv6プレフィックスを指定します。

    注 <IPv6-Prefix>の<Prefix-Len>で指定した以降のビットは0にしてください。

<Prefix-Len>

プレフィックス長を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    0〜64,128(10進数)を指定します。

<Nexthop-Address>

IPv6ネクストホップアドレスを指定します。IPv6リンクローカルアドレス指定時は,本パラメータのあとにインタフェースを指定してください。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    ネクストホップを特定しません。

  2. 値の設定範囲

    IPv6グローバルアドレス,IPv6サイトローカルアドレス,またはIPv6リンクローカルアドレスを指定します。

<interface type> <interface number>

ネクストホップを解決するためのインタフェースを指定します。ネクストホップを解決する経路が指定インタフェースと異なる場合,本経路は有効となりません。

<Nexthop-Address>にIPv6リンクローカルアドレスを指定した場合,本パラメータでインタフェースを指定してください。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    <Nexthop-Address>の指定がある場合:

     ネクストホップを解決するためのインタフェースを特定しません。

    <Nexthop-Address>の指定がない場合:

     省略できません。

  2. 値の設定範囲

    <interface type> <interface number>には,次に示すインタフェース種別グループに対応するインタフェース名およびインタフェース番号を指定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■インタフェースの指定方法」を参照してください。

    <Nexthop-Address>の指定がある場合:

    ・VLANインタフェース

    <Nexthop-Address>の指定がない場合:

    ・Nullインタフェース

<Distance>

該当経路のディスタンス値を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    2

  2. 値の設定範囲

    2〜255(10進数)を指定します。2は最高の優先度,255は最低の優先度を示します。

weight <Weight>

該当経路の優先度を指定します。本パラメータは,同一宛先間の優先度を決定するためのパラメータです。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    0

  2. 値の設定範囲

    <Weight>に0〜255(10進数)を指定します。255は最高の優先度,0は最低の優先度を示します。

tag <Tag>

該当経路に付加するタグ値を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    0

  2. 値の設定範囲

    <Tag>に0〜4294967295(10進数)を指定します。

{noinstall | reject}
noinstall

該当スタティック経路をフォワーディングテーブルに登録しないように指定します。ただし,ルーティングプロトコルを使用したスタティック経路の配布は可能です。本パラメータは,スタティック経路をほかのルーティングプロトコルにより外部に広告するものの,本装置のパケット転送には使用したくない場合に指定します。

reject

該当スタティック経路をリジェクト経路として生成する場合に指定します。本パラメータは,該当スタティック経路と一致したパケットを廃棄したい場合に指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    該当スタティック経路を非リジェクト経路として生成し,フォワーディングテーブルに登録します。

  2. 値の設定範囲

    noinstallまたはrejectを指定します。

poll

ネクストホップに対して,到達監視のためのポーリングを行うことを指定します。ポーリング指定は,ネクストホップアドレス指定時だけ設定できます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    ポーリングを行いません。

  2. 値の設定範囲

    なし

noresolve

該当スタティック経路のネクストホップの解決に,直結経路だけ使用します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    該当スタティック経路のネクストホップの解決に,直結経路を含むすべての経路を使用します。

    注※ noresolve未指定のスタティック経路は,ネクストホップの解決経路として使用できません。

  2. 値の設定範囲

    なし

[コマンド省略時の動作]

IPv6スタティック経路を生成しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

なし

[関連コマンド]

ipv6 route static poll-interval

ipv6 route static poll-multiplier

ipv6 route static maximum-paths