コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


route-map

route-mapを設定します。route-mapを使用すると,ルーティングプロトコルを使用し送受信される経路に対し,経路情報に基づくフィルタリングをしたり,経路情報を変更したりできます。本コマンド入力後,config-route-mapモードに移行します。

[入力形式]

情報の設定・変更(変更はpermit,denyの変更だけ可能)

route-map <Id> {permit | deny} [<Seq>]

情報の削除

no route-map <Id>

no route-map <Id> {permit | deny} <Seq>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<Id>

route-mapを識別するための識別子を指定します。本識別子はroute-mapを参照するために使います。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    31文字以内の名前を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

{permit | deny}

フィルタ条件に一致した場合のアクセスの許可,拒否を指定します。permitを指定した場合アクセスを許可します。denyを指定した場合アクセスを拒否します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    permitまたはdenyを指定します。入力した<Id>のエントリがすでに存在している場合,パラメータの変更になります。

<Seq>

同一<Id>のroute-mapの適用順序を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    指定した<Id>のエントリがない場合,10です。

    指定した<Id>のエントリが1行だけある場合,そのエントリの<Seq>を変更せずに,config-route-mapモードへ移行します。

    指定した<Id>のエントリが複数行ある場合,省略するとエラーになります。

  2. 値の設定範囲

    1〜4294967295(10進数)を指定します。

[コマンド省略時の動作]

route-mapを使用しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

なし

[関連コマンド]

distribute-list in(RIP)(OSPF)(BGP4)(RIPng)(OSPFv3)(BGP4+)

distribute-list out(RIP)(OSPF)(BGP4)(RIPng)(OSPFv3)(BGP4+)

redistribute(RIP)(OSPF)(BGP4)(RIPng)(OSPFv3)(BGP4+)

neighbor in(BGP4)(BGP4+)

neighbor out(BGP4)(BGP4+)