コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.2


ipv6 prefix-list

IPv6 prefix-listを設定します。IPv6 prefix-listを使うと,IPv6アドレスまたはIPv6プレフィックスをフィルタすることができます。

[入力形式]

情報の設定

ipv6 prefix-list <Id> description <Text>

ipv6 prefix-list <Id> [seq <Seq>] {permit | deny} <IPv6-Prefix>/<Prefix-Len> [ge <Min-Len>] [le <Max-Len>]

情報の変更

ipv6 prefix-list <Id> description <Text>

情報の削除

no ipv6 prefix-list <Id>

no ipv6 prefix-list <Id> description

no ipv6 prefix-list <Id> seq <Seq>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<Id>

設定するIPv6 prefix-listの識別子を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    31文字以内の名前を指定します。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

description <Text>

IPv6 prefix-listの補足説明を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    64文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。

seq <Seq>

フィルタ条件の適用順序を設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    prefix-list中に条件を指定したことがない場合,初期値は10です。条件を設定したことがある場合,今まで設定した条件の最大値+10です。

  2. 値の設定範囲

    1〜4294967295(10進数)を指定します。すでに4294967285より大きい条件を設定したことがある場合,<Seq>を省略するとエラーになります。

{permit | deny}

フィルタ条件に一致した場合のアクセスの許可,拒否を指定します。permitを指定した場合アクセスを許可します。denyを指定した場合アクセスを拒否します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    permitまたはdenyを指定します。

<IPv6-Prefix>/<Prefix-Len>

フィルタ条件としてIPv6プレフィックスのアドレス条件を指定します。アドレス<IPv6-Prefix>と,一致を確認する範囲<Prefix-Len>を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <IPv6-Prefix>にはIPv6プレフィックスを指定します。

    <Prefix-Len>には0〜128(10進数)を指定します。

    注 <IPv6-Prefix>の<Prefix-Len>で指定した以降のビットは0にしてください。

[ge <Min-Len>] [le <Max-Len>]

フィルタ条件として使用するプレフィックス長の最小値と最大値を指定します。ge <Min-Len>はプレフィックス長の最小値を指定します。le <Max-Len>はプレフィックス長の最大値を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    ge,le両方を省略した場合,<Mask-Len>と同じであることを条件とします。

    leだけを省略した場合,<Min-Len>以上,128以下を条件とします。

    geだけを省略した場合,<Mask-Len>以上,<Max-Len>以下を条件とします。

  2. 値の設定範囲

    <Min-Len>には0〜128(10進数)を指定します。

    <Max-Len>には0〜128(10進数)を指定します。

    geを省略する場合,<Mask-Len> ≦ <Max-Len>の条件を満たしてください。

    geを省略しない場合,<Min-Len> ≦ <Max-Len>の条件を満たしてください。

[コマンド省略時の動作]

prefix-listを使用しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. フィルタ条件に一致しない場合は,すべてdenyになります。

    permit,denyを設定していないprefix-listも,フィルタとして使用できます。その場合,すべてpermitになります。

  2. 本コマンドでは,description以外の設定値を変更できません。また,一つの識別子(<Id>)に対して,設定済みのprefix-listとプレフィックス(<IPv6-Prefix>/<Prefix-Len>および[ge <Min-Len>] [le <Max-Len>]の設定値)が重複するエントリを指定できません。

[関連コマンド]

distribute-list in(RIPng)(OSPFv3)(BGP4+)

distribute-list out(RIPng)(OSPFv3)(BGP4+)

neighbor in(BGP4+)

neighbor out(BGP4+)