コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


vlan

VLANに関する項目を設定します。

[入力形式]

情報の設定

vlan <vlan id>

vlan <vlan id list>

vlan <vlan id> protocol-based

vlan <vlan id list> protocol-based

vlan <vlan id> mac-based

vlan <vlan id list> mac-based

情報の削除

no vlan <vlan id>

no vlan <vlan id list>

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<vlan id>

VLAN IDを指定します。本コマンドを入力後,config-vlanモードに移動します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    パラメータに指定できる値」を参照してください。ただし,削除の場合,デフォルトVLAN(VLAN ID=1)は指定できません。

<vlan id list>

複数のVLAN IDを一括指定します。初めて指定するVLAN IDが含まれている場合,該当するVLANを新規に作成します。本コマンドを入力後,config-vlanモードに移動します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    <vlan id list>の指定方法,また,値の設定範囲については「パラメータに指定できる値」を参照してください。ただし,削除の場合,デフォルトVLAN(VLAN ID=1)は指定できません。

protocol-based

プロトコルVLANの場合に指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    ポートVLANとなります。

  2. 本パラメータ使用時の注意事項

    ・プロトコルVLANを指定する場合は,protocol-basedを指定する必要があります。

    ・すでにポートVLANおよびMAC VLANとして作成したVLANには指定できません。

    ・VLANトンネリング機能と同時に利用できません。

mac-based

MAC VLANの場合に指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    ポートVLANとなります。

  2. 本パラメータ使用時の注意事項

    ・MAC VLANを指定する場合は,mac-basedを指定する必要があります。

    ・すでにポートVLANおよびプロトコルVLANとして作成したVLANには指定できません。

    ・VLANトンネリング機能と同時に利用できません。

[コマンド省略時の動作]

VLANを設定しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. デフォルトVLAN(VLAN ID=1)は常に存在します。また,設定できる項目も通常のVLANとは異なります。

  2. <vlan id list>でリスト指定をすると,一度に複数のVLANに関する設定ができます。しかし,コマンドの一部はリスト指定の配下(マルチコマンドモード)で使用できません。詳細については,次の表を参照してください。

    表13‒1 マルチコマンドモードでのコマンド可否

    項番

    コマンド

    マルチコマンドモード可否

    1

    state {suspend | active}

    2

    name

    ×

    3

    protocol

    4

    mac-address

    ×

    5

    vlan-mac

    (凡例) ○:使用可能 ×:使用不可

  3. デフォルトVLANの設定(VLAN ID=1)はコンフィグレーションファイル上に常に存在し,削除できません。デフォルトVLANの初期状態は,すべてのポートがアクセスポートとして所属します。

  4. デフォルトVLANで設定できるパラメータの項目,およびデフォルトVLAN固有の動作について次に示します。

    vlanコマンド

    vlanコマンドでは,次の表のようになります。

    表13‒2 デフォルトVLANのパラメータの扱い

    項番

    パラメータ

    ユーザの設定可否

    デフォルトVLAN固有の動作

    1

    <vlan id>

    △(固定値)

    装置起動時に設定されます。

    「1」固定。変更と削除不可。

    2

    <vlan id list>

    ×

    3

    protocol-based

    ×

    ポートVLAN

    4

    mac-based

    ×

    ポートVLAN

    (凡例) △:固定値で設定可能 ×:設定不可 −:該当しない

    config-vlanモードコマンド

    config-vlanモードコマンドでは,次の表のようになります。

    表13‒3 デフォルトVLANのパラメータの扱い

    項番

    コマンド

    パラメータ

    ユーザの設定可否

    デフォルトVLAN特有の動作

    1

    state {suspend | active}

    2

    name

    <strings>

    3

    protocol

    <Protocol Name list>

    ×

    4

    mac-address

    <MAC>

    ×

    5

    vlan-mac

    (凡例) ○:設定可能 ×:設定不可 −:該当しない

  5. vlanコマンドでVLANを生成すると,interface vlanコマンドでVLANインタフェースに情報が設定可能になります。vlanコマンドで生成したVLANに対してno interface vlanコマンドで削除できます。また,interface vlanコマンドで生成したVLANに対してno vlanコマンドで削除することもできます。

[関連コマンド]

なし