mtu
ポートのMTUを設定します。本設定によって,ジャンボフレームが使用できるようになり,データ転送のスループットを向上させることでネットワークおよびネットワークに接続された機器の有用性を向上させることができます。
[入力形式]
- 情報の設定・変更
-
mtu <length>
- 情報の削除
-
no mtu
[入力モード]
(config-if)
[パラメータ]
- <length>
-
ポートのMTUをオクテットで設定します。MTUは,Ethernet V2形式フレームのデータ部※の最大長です。
注※ フレーム形式は「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「15.2.2 フレームフォーマット」を参照してください。
-
本パラメータ省略時の初期値
省略できません
-
値の設定範囲
1500〜9216
-
[コマンド省略時の動作]
次の初期値で動作します。
system mtuコマンド設定有無 |
初期値 |
---|---|
設定あり |
system mtu設定値 |
設定なし |
1500 |
[通信への影響]
なし
[設定値の反映契機]
設定値変更後,すぐに運用に反映されます。
[注意事項]
-
該当ポートのMTUおよび送受信可能なフレーム長(FCSを除いたEthernet V2形式フレームでの最大フレーム長※)は,次の表のとおりです。
注※ フレーム形式は「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「15.2.2 フレームフォーマット」を参照してください。
表10‒5 MTUおよび送受信可能なフレーム長 回線種別
mtu設定
system mtu
設定
送受信可能フレーム長
(オクテット)
ポートMTU
(オクテット)
10BASE-T(全/半二重),100BASE-TX(半二重),100BASE-FX(半二重)
関係しない
関係しない
Tagged 1518
Untagged 1514
1500
10GBASE-R
設定あり
関係しない
Tagged M1※1+18
Untagged M1※1+18
M1※1
設定なし
設定あり
Tagged M2※2+18
Untagged M2※2+18
M2※2
設定なし
Tagged 1518
Untagged 1518
1500
上記以外
設定あり
関係しない
Tagged M1※1+18
Untagged M1※1+14
M1※1
設定なし
設定あり
Tagged M2※2+18
Untagged M2※2+14
M2※2
設定なし
Tagged 1518
Untagged 1514
1500
注※1 interfaceのmtuコマンドで設定した値
注※2 system mtuコマンドで設定した値
-
vlanに収容されるポートのMTUは同じ値にしてください。MTUが異なる場合,次の動作となります。
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L2中継の場合,送信ポートのMTUが受信ポートのMTUより小さいときは,送信ポートの送受信可能フレーム長より4オクテット大きなフレーム長まで中継されます。
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L3中継の場合,ポートMTUとIPのMTUの設定によって,VLANインタフェースのMTUは次の表のとおりになります。
表10‒6 VLANインタフェースのMTU MTU設定
IP MTU設定
VLANインタフェースのMTU(オクテット)
省略
省略
1500
設定あり
min(1500,L2※1)
設定あり
省略
L1※2
設定あり
min(L1※2,L2※1)
注※1 IP MTU値
注※2 ポートMTU値(複数ポートで値が異なる場合,最小値)
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VLANトンネリングでVLAN Tagが2段になる場合は,フレーム長が「IPパケット長+22オクテット」となります。1500オクテットのIPパケットを,VLAN Tagが2段になるポートで送信する場合,mtuに1504より大きい値を設定してください。
[関連コマンド]
なし