コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


duplex

回線速度が最大1000Mbit/sのイーサネットインタフェースでポートのduplexを設定します。

[入力形式]

情報の設定・変更

duplex {half | full |auto}

情報の削除

no duplex

[入力モード]

(config-if)

[パラメータ]

{half | full |auto}

ポートの接続モードを半二重固定,全二重固定またはオートネゴシエーションに設定します。

回線種別と指定可能なパラメータの組み合わせを次の表に示します。

10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tまたは1000BASE-Xで指定可能なパラメータ以外を指定した場合,autoで動作します。

100BASE-FXで指定可能なパラメータ以外を指定した場合,fullで動作します。

表10‒1 指定可能なパラメータ

回線種別

指定可能なパラメータ

10BASE-T/

100BASE-TX/

1000BASE-T

auto(speed auto/auto 10/auto 100/auto 1000/auto 10 100/auto 10 100 1000指定時)

half(speed 10またはspeed 100指定時だけ)

full(speed 10またはspeed 100指定時だけ)

1000BASE-X

auto(speed auto/auto 1000指定時)

full(speed 1000指定時)

100BASE-FX

half

full

half

ポートを半二重固定モードに設定します。

full

ポートを全二重固定モードに設定します。

auto

duplexをオートネゴシエーションで決定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    half,full,auto

[コマンド省略時の動作]

10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tまたは1000BASE-Xの場合,autoとなります。

100BASE-FXの場合,fullとなります。

[通信への影響]

運用中のポートに指定した場合,いったんポートがダウンし,一時的に通信が停止します。そのあとで再起動します。

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. speedまたはduplexのどちらか一方にautoまたはautoを含むパラメータを指定した場合,オートネゴシエーションを行います。

  2. 1000BASE-Xの場合,オートネゴシエーションを使用しないためには,speedに1000を指定するとともに,duplexをfullにする必要があります。speedにautoまたはauto 1000を指定すると,オートネゴシエーションの結果duplexはfullになります。

  3. 10GBASE-Rの場合,duplexとspeedは指定できません。

  4. 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tと1000BASE-Xを切り替え可能なポートで,media-typeを変更した場合,コンフィグレーションファイルのspeed,duplexの内容は変更されませんが,切り替え後のポートで指定できない値であったときはオートネゴシエーションで動作します。

  5. 1000BASE-Xのポートで100BASE-FX用SFPを搭載している場合,オートネゴシエーションを使用できません。

[関連コマンド]

speed