コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


username

指定ユーザに,ローカルによるコマンド承認で使用するコマンドリストまたはコマンドクラスを設定します。また,各ユーザの自動ログアウト時間,ページング,ヘルプメッセージ表示動作を設定します。

装置当たり,最大20ユーザ分設定できます。

[入力形式]

情報の設定・変更

username <user name> exec-timeout <minutes>

username <user name> terminal-pager {enable | disable}

username <user name> terminal-help {all | no-utility}

username <user name> view <view name>

username <user name> view-class {root | allcommand | noconfig | nomanage | noenable}

情報の削除

no username <user name>

no username <user name> exec-timeout

no username <user name> terminal-pager

no username <user name> terminal-help

no username <user name> view

no username <user name> view-class

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

<user name>

設定するユーザ名を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    16文字以内(先頭が英字でかつ英数字)を指定します。

    なお,exec-timeout,terminal-pagerまたはterminal-helpを設定する場合に限り,すべてのユーザを対象とするdefault_userを指定できます。default_user指定の設定内容は,個々のユーザ名で設定がされていないユーザにだけ適用されます。

exec-timeout <minutes>

指定ユーザの自動ログアウト時間(単位は分)を指定します。0を指定すると自動ログアウトしません。本設定は各ユーザのログイン時に読み込まれ,ログイン前に運用コマンドset exec-timeoutで設定していた内容より優先されます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    60

  2. 値の設定範囲

    0〜60

terminal-pager {enable | disable}

指定ユーザのページングをするかどうかを設定します。本設定は各ユーザのログイン時に読み込まれ,ログイン前に運用コマンドset terminal pagerで設定していた内容より優先されます。

enable

ページングを行います。

disable

ページングを行いません。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    enable

  2. 値の設定範囲

    enableまたはdisable

terminal-help {all | no-utility}

指定ユーザの運用コマンドのヘルプメッセージを表示する際の動作を設定します。本設定は各ユーザのログイン時に読み込まれ,ログイン前に運用コマンドset terminal helpで設定していた内容より優先されます。

all

入力可能なすべての運用コマンドの一覧を表示するように設定します。

no-utility

ユーティリティコマンドとファイル操作コマンドを除いた運用コマンドの一覧を表示するように設定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    all

  2. 値の設定範囲

    allまたはno-utility

view <view name>

parser viewコマンドで生成したコマンドリストを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    31文字以内の名前を指定します。

    先頭が英字でかつ英数字と”-”(ハイフン),”_”(アンダースコア),”.”(ピリオド)で指定できます。

    詳細は,「パラメータに指定できる値」の表のパラメータ種別「名前」を参照してください。

view-class {root | allcommand | noconfig | nomanage | noenable}

ユーザに割り当てるコマンドクラスを指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    本装置であらかじめ定義されているコマンドクラスroot,allcommand,noconfig,nomanage,noenableのどれかを指定します。

    詳細は,「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「表8‒10 コマンドクラス一覧」を参照してください。

[コマンド省略時の動作]

なし

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,次回ログイン時から反映されます。

[注意事項]

  1. default_userを含め,装置当たり最大20ユーザ分設定できます。

  2. default_user指定の設定内容は,個々のユーザ名で設定がされていないユーザにだけ適用されます。例えば,default_userにexec-timeout値として0を設定している場合でも,staffユーザにterminal-pagerまたはterminal-helpパラメータを設定している場合には,staffユーザに適用される設定はexec-timeoutパラメータ省略時の初期値である60となります。

  3. 本コマンドのexec-timeout,terminal-pagerおよびterminal-helpパラメータの,どれか一つでも設定してあるユーザ(default_userで設定してある場合はすべてのユーザ)は,運用コマンドset exec-timeout,set terminal pagerおよびset terminal helpの設定にかかわらず,これら三つのコンフィグレーションのパラメータ設定(設定値または省略時の初期値)に従って動作します。この場合でも,ユーザのログイン後に各運用コマンドset exec-timeout,set terminal pagerおよびset terminal helpを入力することで,当該セッションでだけ一時的にそれぞれの動作を変更できます。

  4. 本コンフィグレーションで,該当ユーザのexec-timeout,terminal-pagerおよびterminal-helpの指定をすべて削除した場合は,コンフィグレーションの設定以前に各運用コマンドset exec-timeout,set terminal pagerまたはset terminal helpで設定されていた値(含むデフォルト値)に戻ります。

[関連コマンド]

aaa authorization commands

parser view

commands exec