コンフィグレーションコマンドレファレンス Vol.1


radius-server host

認証,承認,アカウンティングに使用するRADIUSサーバの設定を行います。

[入力形式]

情報の設定・変更

radius-server host {<ipv4 address> | <ipv6 address> [interface vlan <vlan id>] | <host name>} [auth-port <port>] [acct-port <port>] [timeout <seconds>] [retransmit <retries>] [key <string>] [{auth-only | acct-only}]

情報の削除

no radius-server host {<ipv4 address> | <ipv6 address> [interface vlan <vlan id>] | <host name>}

[入力モード]

(config)

[パラメータ]

{<ipv4 address> | <ipv6 address> [interface vlan <vlan id>] | <host name>}
<ipv4 address>

RADIUSサーバのIPv4アドレスをドット記法で指定します。

<ipv6 address> [interface vlan <vlan id>]

RADIUSサーバのIPv6アドレスをコロン記法で指定します。

リンクローカルアドレス指定時だけinterfaceパラメータを設定します。

  • interface vlan <vlan id>

    <vlan id>はinterface vlanコマンドで設定したVLAN IDを指定します。

<host name>

RADIUSサーバのホスト名称を64文字以内で指定します。

ホスト名称として使用できる文字については,「パラメータに指定できる値」を参照してください。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    省略できません

  2. 値の設定範囲

    IPv4アドレス,IPv6アドレス,またはホスト名称を指定します。

    IPv6リンクローカルアドレス指定時は,インタフェースも指定します。

key <string>

RADIUSサーバ間との通信の暗号化/認証に使用するRADIUS鍵を指定します。RADIUS鍵はクライアント上とRADIUSサーバ上で同一の鍵を設定する必要があります。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    radius-server keyで設定されているRADIUS鍵が使用されます。設定されていない場合,当該RADIUSサーバは無効になります。

  2. 値の設定範囲

    64文字以内の文字列をダブルクォート(")で囲んで設定します。入力可能な文字は,英数字と特殊文字です。入力文字列にスペースなどの特殊文字を含まない場合,文字列をダブルクォート(")で囲まなくても設定できます。詳細は,「パラメータに指定できる値」の「■任意の文字列」を参照してください。

auth-port <port>

RADIUSサーバのポート番号を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    ポート番号1812を使用します。

  2. 値の設定範囲

    1〜65535

acct-port <port>

RADIUSサーバのアカウンティング用ポート番号を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    ポート番号1813を使用します。

  2. 値の設定範囲

    1〜65535

{auth-only | acct-only}

指定されたRADIUSサーバの用途を限定します。指定以外の用途には使用しません。auth-onlyオプションを指定したRADIUSサーバは認証(authentication)専用サーバとして使用されます。acct-onlyオプションを指定したRADIUSサーバはアカウンティング(accounting)専用サーバとして使用されます。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    RADIUSサーバをすべての用途(認証およびアカウンティング)に使用します。

  2. 値の設定範囲

    なし

retransmit <retries>

RADIUSサーバに対して認証要求を再送信する回数を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    radius-server retransmitで設定されている回数が使用されます。設定されていない場合の初期値は3です。

  2. 値の設定範囲

    0〜15

timeout <seconds>

RADIUSサーバからの応答タイムアウト時間(秒)を指定します。

  1. 本パラメータ省略時の初期値

    radius-server timeoutで設定されている時間が使用されます。設定されていない場合の初期値は5です。

  2. 値の設定範囲

    1〜30

[コマンド省略時の動作]

RADIUSサーバの設定はされませんので,RADIUS通信しません。

[通信への影響]

なし

[設定値の反映契機]

設定値変更後,すぐに運用に反映されます。

[注意事項]

  1. 設定可能なRADIUSサーバ数は装置当たり最大4です。

  2. 複数のRADIUSサーバが設定されている場合,コンフィグレーションの表示結果で最も上にくるRADIUSサーバが最初の認証に使用されます。

  3. keyパラメータが省略されていて,radius-server keyも設定されていない場合は,当該RADIUSサーバは無効になります。

[関連コマンド]

radius-server key

radius-server retransmit

radius-server timeout

aaa authentication login

aaa authorization commands

aaa accounting exec