コンフィグレーションガイド Vol.3


29.4.8 IPv6 PIM-SMタイマ仕様

IPv6 PIM-SMタイマ値を次の表に示します。

表29‒10 IPv6 PIM-SMタイマ値

タイマ名

内容

デフォルト値(秒)

コンフィグレーションによる設定範囲(秒)

備考

Hello-Period

Helloの送信周期

30

5〜3600

Hello-Holdtime

隣接関係の保持期間

105

3.5×Hello-Period

左記計算式より算出。

Assert-Timeout

Assertによる中継抑止期間

180

Join/Prune-Period

Join/Pruneの送信周期

60

30〜3600

最大で+50%の揺らぎが生じます。

Join/Prune-Holdtime

経路情報および中継先インタフェースの保持期間

210

3.5×Join/Prune-Period

左記計算式より算出。

Deletion-Delay-Time

Prune受信後のマルチキャスト中継先インタフェースの保持期間※1

1/3×Join/Prune-Holdtime

0〜300

※2

Data-Timeout

中継エントリの保持期間

210

0(無期限),

60〜43200

最大で+90秒の誤差が発生します。

Register-Supression-Timer

カプセル化送信の抑止期間

60

最大で±30秒の揺らぎが生じます。

Probe-Time

カプセル化送信の再開確認を送信する時間

5

5〜60

デフォルトの5秒ではRegister-Supression-Timerが満了する5秒前にカプセル化送信の再開確認(Null-Register)を一度だけ送信します。※3

C-RP-Adv-Period

ランデブーポイント候補の通知周期

60

RP-Holdtime

ランデブーポイント保持期間

150

2.5×C-RP-Adv-Period

左記計算式より算出。

Bootstrap-Period

BSRメッセージ送信周期

60

Bootstrap-Timeout

BSRメッセージの保持期間

130

2×Bootstrap-Period+10

左記計算式より算出。

Negative-Cache-Holdtime(PIM-SM)

ネガティブキャッシュの保持期間

210

10〜3600

PIM-SSMの場合は3600秒の固定。

(凡例) −:該当しない

注※1

本タイマ値をコンフィグレーションで設定した場合は設定値を使用しますが,本中継先インタフェースに対して,最後にJoinを受信した時のPIM-Join/Pruneメッセージに含まれるJoin/Prune-Holdtimeを超えない値を中継先インタフェースの保持期間として設定します。

注※2

本タイマ値はコンフィグレーションで設定された値が優先されるため,RFC2362の規定とは異なった動作をします。ただし,コンフィグレーションで値を指定していない場合にはRFC2362の動作に準じます。

注※3

本タイマ値を10以上に設定すると,カプセル化送信の再開確認を5秒おきに複数回送信します。コンフィグレーションで値を指定していない場合には,一度だけ送信します。