コンフィグレーションガイド Vol.3


29.4.5 DRの決定および動作

同一LAN上で複数のIPv6 PIM-SMルータが存在する場合,そのLAN上での中継代表ルータ(DR)を決定します。そのインタフェース上で一番大きいIPv6リンクローカルアドレスのルータがDRとなります。受信ホストからのグループ参加情報はDRがランデブーポイント宛てにグループ参加情報の通知を行います。送信元サーバが送信したマルチキャストパケットはDRがIPv6カプセル化してランデブーポイントに送信します。DRの動作を次の図に示します。

図29‒15 DRの動作

[図データ]

PIM-SMルータAとPIM-SMルータBのIPv6アドレスを比較してPIM-SMルータBのIPv6アドレスの方が大きい場合,PIM-SMルータBがDRとなってランデブーポイントにグループ参加情報の通知を行います。PIM-SMルータDとPIM-SMルータEのIPv6アドレスを比較してPIM-SMルータEのIPv6アドレスの方が大きい場合,PIM-SMルータEがDRとなってランデブーポイントに対してIPv6カプセル化パケットを中継します。