21.1.2 サポートDHCPオプション
本装置でサポートするIPv6 DHCPオプションを次の表に示します。
Option Code |
オプション名称 |
意味 |
値の 設定方法 |
---|---|---|---|
1 |
Client Identifier |
Client Identifierオプションは,クライアントとサーバの間で,クライアントを識別するDUID※を運ぶのに使用されます。 |
△ |
2 |
Server Identifier |
Server Identifierオプションは,クライアントとサーバの間で,サーバを識別しているDUIDを運ぶのに使用されます。 |
○ |
3 |
Identity Association option |
Identity Associationオプション(IAオプション)は,identity association,IAと関連するパラメータ,IAと関連するアドレスを運ぶのに使用されます。 |
− |
4 |
Identity Association for Temporary Addresses option |
Temporary Addresses(IA_TA)オプションのためのIdentity Associationは,IA,IAと関連するパラメータ,IAと関連するアドレスを運ぶのに使用されます。RFC3041で規定されているように,このオプション中のアドレスすべてが,一時的なアドレスとしてクライアントによって使用されます。 |
− |
5 |
IA Address option |
IA Addressオプションは,IAと関連するIPv6アドレスを指定するのに使用されます。IA Addressオプションは,Identity AssociationオプションのOptionsフィールドにカプセル化されなければなりません。Optionsフィールドは,このアドレスに特有であるそれらのオプションをカプセル化します。 |
− |
6 |
Option Request |
Option Requestオプションは,クライアントとサーバの間で,メッセージの中のオプションのリストを識別するのに使用されます。 |
○ |
7 |
Preference |
Preferenceオプションは,クライアントによるサーバの選択に影響を及ぼすために,クライアントにサーバによって送られます。 |
○ |
8 |
Elapsed Time option |
クライアントがどれくらいの間IPv6 DHCPメッセージ交換を完了しているかを示すために含めるオプション。経過時間は,メッセージ交換においてクライアントが最初のメッセージを送った時間から測られます。そして,メッセージ交換において最初のメッセージのelapsed-timeフィールドは0に設定されます。例えば,プライマリ・サーバが合理的な時間で応答しなかったとき,経過時間オプションは,セカンダリIPv6 DHCPサーバが要請に応じるのを許可します。 |
− |
9 |
Relay Message option |
Relay Messageオプションは,Relay-forwardまたはRelay-replyメッセージの中のIPv6 DHCPメッセージを運びます。 |
○ |
11 |
Authentication option |
Authenticationオプションは,IPv6 DHCPメッセージ識別と内容を認証するために,認証情報を運びます。 |
− |
12 |
Server unicast option |
サーバは,クライアントがメッセージをサーバにユニキャストすることが許されるということをクライアントに知らせるために,クライアントにこのオプションを送ります。 |
− |
13 |
Status Code |
このオプションは,それが現れるIPv6 DHCPメッセージまたはオプションに関連する状態表示の値を返します。 |
○ |
14 |
Rapid Commit |
Rapid Commitオプションは,アドレス割り当てのための二つのメッセージ交換の使用を合図するのに使用されます。 |
○ |
15 |
User Class option |
User Classオプションは,それが表すユーザまたはアプリケーションのタイプまたはカテゴリを識別するために,クライアントによって使用されます。 |
− |
16 |
Vendor Class Option |
このオプションは,クライアントが動いているハードウェアを製造したベンダーを識別するために,クライアントによって使用されます。このオプションのデータ領域に含まれる情報は,ハードウェア構成の詳細を識別する一つ以上の不明解なフィールドに含まれます。 |
− |
17 |
Vendor-specific Information option |
このオプションは,vendor-specific情報を交換するために,クライアントとサーバによって使用されます。 |
− |
18 |
Interface-Id Option |
リレーエージェントは,クライアントメッセージが受け取られたインタフェースを識別するためにInterface-idオプションを送ることができます。リレーエージェントがInterface-idオプションを持つRelay-replyメッセージを受け取った場合は,リレーエージェントはそのオプションによって識別されるインタフェースを通じて,クライアントにメッセージを転送します。 |
− |
19 |
Reconfigure Message option |
サーバは,クライアントがRenewメッセージかInformation-requestメッセージで応じるかどうかクライアントに示すために,Reconfigure MessageにReconfigure Messageオプションを含めます。 |
− |
20 |
Reconfigure Nonce option |
サーバがセキュリティをReconfigure Messageに提供するためにreconfigure nonceを使う場合に,サーバは各クライアントのためにnonce値を保持します。 サーバは,最初にクライアントにnonce値を知らせて,それからクライアントに送るあらゆるReconfigure Messageにnonce値を含めます。 |
− |
21 |
SIP Servers Domain Name List |
そのクライアントが使用するSIPのoutboundのプロキシサーバのドメインネーム。 |
◎ |
22 |
SIP Servers IPv6 Address List |
このオプションは,クライアントに利用可能なSIPのoutboundのプロキシサーバを示すIPv6アドレスのリストを指定する。 |
◎ |
23 |
DNS Recursive Name Server |
サーバがDNSサーバのアドレスをクライアントにリスト形式で渡す場合に指定するオプション。 |
◎ |
24 |
Domain Search List |
クライアントはこのオプションを受け取ると,DNSによってホスト名の解決を行うときにこれに与えたドメインリストから検索します。このオプションはホスト名解決以外には使用すべきではありません。 |
◎ |
25 |
Identify Association for Prefix Delegation Option |
Prefix Delegationアイデンティティ関連を配送するために使用するオプション。 |
◎ |
26 |
IA_PD Prefix Option |
IPv6アドレスプレフィックスがIA_IDとの関連づけを指定します。 |
◎ |
31 |
Network Time Protocol (NTP) Servers |
サーバがクライアントに対してNTPサーバのアドレスリストを通知するときに使用します。 |
◎ |
- (凡例)
-
◎:コンフィグレーションで設定する ○:自動的に設定する
△:クライアントが設定した値を使用する −:未サポート(無視する)
注※ DHCP Unique Identifierの略。