16.2.6 ADVERTISEMENTパケット送信間隔の設定
ネットワークの負荷が高く,ADVERTISEMENTパケットの損失が多いために,仮想ルータのマスタとバックアップがたびたび切り替わる場合は,ADVERTISEMENTパケットの送信間隔を長くすることで,現象を軽減できることがあります。ただし,バックアップの仮想ルータは,ADVERTISEMENTパケットを3回続けて受信できないときにマスタに変わるため,ADVERTISEMENTパケットの送信間隔を長くすると,マスタの仮想ルータで障害が発生した場合に,バックアップの仮想ルータがマスタに変わるまでの時間も長くなります。
また,装置に多くの仮想ルータを設定した場合,上記と同様にマスタとバックアップが切り替わることがあります。その場合は,次の表を基にADVERTISEMENTパケット送信間隔を調整してください。
装置当たりの仮想ルータ数 |
ADVERTISEMENTパケット送信間隔 |
---|---|
1〜64 |
1秒以上 |
65〜128 |
2秒以上 |
129〜192 |
3秒以上 |
193〜255 |
4秒以上 |
- [設定のポイント]
-
ADVERTISEMENTパケット送信間隔は,マスタおよびバックアップの仮想ルータへ同一の値を設定してください。
[コマンドによる設定]
-
(config-if)# vrrp 1 timers advertise 3
仮想ルータID1の仮想ルータのADVERTISEMENTパケット送信間隔を3(秒)に設定します。