コンフィグレーションガイド Vol.2


15.1.4 レイヤ3冗長切替機能の設定

[設定のポイント]

本装置のGSRPでレイヤ3冗長切替機能を設定します。レイヤ3冗長切替機能は,GSRPグループIDが1〜4のときだけ使用できます。レイヤ3冗長切替機能を使用すると,下流ネットワーク内の装置は,仮想MACアドレス学習用フレームを受信することでGSRPの仮想MACアドレスを学習します。これらの装置は,学習したMACアドレスのエージングが発生するとフラッディング状態になります。また,下流ネットワークに装置を追加した場合,その装置では仮想MACアドレス学習用フレームを受信するまでフラッディング状態になります。このようなフラッディング状態になる時間を考慮して,仮想MACアドレス学習用フレームの送信間隔を設定してください。

レイヤ3冗長切替機能を使用するとき,VLANのIPアドレスは対向のGSRPスイッチと同じIPアドレスを設定します。IPアドレスの設定方法については,「コンフィグレーションガイド Vol.1」 「19.9 VLANインタフェース」を参照してください。また,レイヤ3冗長切替機能を使用する際には,上流ネットワークの切り替えに関する設定が必要です。詳細は「14.5.3 レイヤ3冗長切替機能での上流ネットワーク障害による切り替え」を参照してください。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# gsrp 1

    GSRPコンフィグレーションモードに移行します。

  2. (config-gsrp)# layer3-redundancy

    レイヤ3冗長切替機能を設定します。

  3. (config-gsrp)# virtual-mac-learning-interval 100

    仮想MACアドレス学習用フレームの送信間隔を100秒に設定します。