コンフィグレーションガイド Vol.2


3.5.3 最低帯域監視違反時のDSCP書き換えの設定

特定のフローに対して最低帯域監視(違反フレームはDSCPの書き換え)を実施する場合に設定します。

[設定のポイント]

フレーム受信時に宛先IPアドレスによってフロー検出を行い,最低帯域監視(min-rate)を行う帯域監視を設定します。最低監視帯域を違反したフレームに対しては,DSCP値の変更を行う設定をします。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# ip qos-flow-list QOS-LIST3

    IPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST3)を作成します。本リストを作成することによって,IPv4 QoSフローリストモードに移行します。

  2. (config-ip-qos)# qos ip any host 192.168.120.10 action min-rate 1M min-rate-burst 64 penalty-dscp 8

    宛先IPアドレスが192.168.120.10のフローに対し,最低監視帯域=1Mbit/s,最低監視帯域のバーストサイズ=64kbyte,最低帯域監視での違反フレームのDSCP値=8のIPv4 QoSフローリストを設定します。

  3. (config-ip-qos)# exit

    IPv4 QoSフローリストモードからグローバルコンフィグレーションモードに戻ります。

  4. (config)# interface gigabitethernet 0/5

    ポート0/5のインタフェースモードに移行します。

  5. (config-if)# ip qos-flow-group QOS-LIST3 in

    受信側にIPv4 QoSフローリスト(QOS-LIST3)を有効にします。