コンフィグレーションガイド Vol.2


1.1.4 送信側フロー検出モード

本装置では,ネットワーク構成や運用形態を想定して送信側フロー検出モードを用意しています。送信側フロー検出モードは,送信側インタフェースに対するフィルタエントリの配分パターンを決めるモードです。使い方に合わせて選択してください。また,送信側フロー検出モードを選択する際の目安について次に示します。MAC条件およびIPv4条件の詳細は「1.1.5 フロー検出条件」を参照してください。

送信側フロー検出モードはflow detection out modeコマンドで指定します。なお,選択した送信側フロー検出モードはフィルタで有効です。送信側フロー検出モードを変更する場合,受信側および送信側インタフェースに設定された次のコマンドをすべて削除する必要があります。

送信側フロー検出モードを指定しない場合,layer3-1-outがデフォルトのモードとして設定されます。layer3-3-outは,VLANトンネリングが装置に一つも設定されていない場合に使用できます。

送信側フロー検出モードとフロー動作の関係を次の表に示します。

表1‒3 送信側フロー検出モードとフロー動作の関係

送信側フロー

検出モード名称

運用目的

フロー動作

検出対象

インタフェース

layer3-1-out

IPv4パケットに特化したフロー制御を行いたい場合に使用します。

IPv4パケットについて,IPヘッダ,TCP/UDPヘッダ,ICMPヘッダでフレームを検出します

イーサネット

layer3-2-out

IPv4,IPv6パケットやそれ以外のフレームのフロー制御を行いたい場合に使用します。

MACアドレス,イーサネットタイプなどのMACヘッダでフレームを検出します。

IPパケットはIPヘッダ,TCP/UDPヘッダ,ICMPヘッダでフレームを検出します。

イーサネット

layer3-3-out

IPv4,IPv6パケットやそれ以外のフレームのフロー制御を行いたい場合に使用します。

MACアドレス,イーサネットタイプなどのMACヘッダでフレームを検出します。

IPパケットはIPヘッダ,TCP/UDPヘッダ,ICMPヘッダでフレームを検出します。

VLAN