コンフィグレーションガイド Vol.1


20.1.1 概要

VLANトンネリング機能とは,複数ユーザのVLANをほかのVLANの中に集約して「トンネル」する機能です。IEEE802.1Q VLAN Tagをスタックすることで一つのVLAN内にほかのVLANに属するフレームをトランスペアレントに通すことができます。トンネルは3か所以上のサイトを接続するマルチポイント接続ができます。

VLANトンネリング概要(広域イーサネットサービス適用例)を次の図に示します。VLANトンネリングでは,VLAN TagをスタックすることでVLANトンネリング網内のVLANを識別します。

この適用例は,レイヤ2 VPNサービスである広域イーサネットサービスに適用する場合の例です。本装置にVLANトンネリング機能を適用します。VLANトンネリングでは,VLAN TagをスタックすることでVLANトンネリング網内のVLANを識別します。ユーザサイトを収容するポートをアクセス回線,VLANトンネリング網内に接続するポートをバックボーン回線と呼びます。アクセス回線からのフレームにVLAN Tagを追加してバックボーン回線に中継します。バックボーン回線からのフレームはVLAN Tagを外しアクセス回線へ中継します。

図20‒1 VLANトンネリング概要(広域イーサネットサービス適用例)

[図データ]