コンフィグレーションガイド Vol.1


19.8.3 MACポートのネイティブVLANの設定

[設定のポイント]

MACポートでMAC VLANに登録したMACアドレスに一致しないUntaggedフレームを扱いたい場合,そのフレームを扱うVLANとしてネイティブVLANを設定します。ネイティブVLANはポートVLANだけが設定できます。

ネイティブVLANのVLAN IDをswitchport mac native vlanコマンドで指定すると,MACポート上で登録したMACアドレスに一致しないUntaggedフレームを扱うVLANとなります。ネイティブVLANは,コンフィグレーションで明示して指定しない場合はVLAN 1(デフォルトVLAN)です。

ネイティブVLANにstate suspendコマンドが設定されていた場合は,登録したMACアドレスに一致しないフレームが中継されません。

[コマンドによる設定]

  1. (config)# vlan 10,20 mac-based

    (config-vlan)# exit

    (config)# vlan 30

    (config-vlan)# exit

    VLAN 10,20をMAC VLANとして作成します。また,VLAN 30をポートVLANとして作成します。

  2. (config)# interface gigabitethernet 0/1

    (config-if)# switchport mode mac-vlan

    ポート0/1のイーサネットインタフェースコンフィグレーションモードに移行します。また,MACポートとして設定します。

  3. (config-if)# switchport mac native vlan 30

    ポート0/1のネイティブVLANをポートVLAN 30に設定します。VLAN 30はポート0/1で登録されていないMACアドレスからのUntaggedフレームを扱うVLANとなります。