コンフィグレーションガイド Vol.1


18.1.6 MACアドレステーブルのクリア

本装置は運用コマンドやプロトコルの動作などによってMACアドレステーブルをクリアします。MACアドレステーブルをクリアする契機を次の表に示します。

表18‒3 MACアドレステーブルをクリアする契機

契機

説明

ポートダウン※1

該当ポートから学習したエントリを削除します。

チャネルグループダウン※2

該当チャネルグループから学習したエントリを削除します。

運用コマンドclear mac-address-tableの実行

パラメータに従ってMACアドレステーブルをクリアします。

MACアドレステーブルClear用MIB

(プライベートMIB)

セット時にMACアドレステーブルをクリアします。

スパニングツリーのトポロジー変更

[本装置でスパニングツリーを構成]

トポロジー変更を検出した時にMACアドレステーブルをクリアします。

[スパニングツリーとRing Protocolを併用しているネットワーク構成で本装置がリングノードとして動作]

Ring Protocolと併用している装置がトポロジー変更を検出した時に送信するフラッシュ制御フレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

GSRPのマスタ/バックアップ切り替え

[本装置がGSRPスイッチとして動作]

バックアップ状態になった時にMACアドレステーブルをクリアします。

[本装置がGSRP awareとして動作]

GSRPスイッチがマスタ状態になった時に送信されるGSRP Flush requestフレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

[本装置がGSRPとRing Protocolを併用して動作]

マスタ状態になった時にMACアドレステーブルをクリアします。

[GSRPとRing Protocolを併用しているネットワーク構成で本装置がリングノードとして動作]

Ring Protocolと併用している装置がマスタ状態になった時に送信するフラッシュ制御フレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

Ring Protocolによる経路の切り替え

[本装置がマスタノードとして動作]

経路切り替え時にMACアドレステーブルをクリアします。

[本装置がトランジットノードとして動作]

経路切り替え時にマスタノードから送信されるフラッシュ制御フレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

フラッシュ制御フレーム受信待ち保護時間のタイムアウト時にMACアドレステーブルをクリアします。

多重障害監視機能適用時,バックアップリングの切り替え/切り戻しに伴い共有ノードから送信されるフラッシュ制御フレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

経路切り替え時にマスタノードから送信される隣接リング用フラッシュ制御フレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

VRRPの仮想ルータのマスタ/バックアップ切り替え

VRRPの仮想ルータがマスタ状態になった時に送信されるFlush Requestフレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

アップリンク・リダンダント機能によるプライマリポートとセカンダリポートの切り替え

プライマリポートからセカンダリポートへの切り替え時,およびセカンダリポートからプライマリポートへの切り戻し時に送信されるフラッシュ制御フレームを受信した場合,MACアドレステーブルをクリアします。

注※1

回線障害,運用コマンドinactivateの実行,コンフィグレーションコマンドshutdownの設定などによるポートダウン。

注※2

LACP,回線障害,コンフィグレーションコマンドshutdownの設定などによるチャネルグループダウン。