コンフィグレーションガイド Vol.1


5.2.9 CLI設定のカスタマイズ

自動ログアウト機能やCLI機能の一部は,CLI環境情報としてユーザごとに動作をカスタマイズできます。カスタマイズ可能なCLI機能とCLI環境情報を次の表に示します。

表5‒4 カスタマイズ可能なCLI機能とCLI環境情報

機能

カスタマイズ内容と初期導入時のデフォルト設定

自動ログアウト

自動ログアウトするまでの時間を設定できます。

初期導入時のデフォルト設定は,60分です。

ページング

ページングするかどうかを設定できます。

初期導入時のデフォルト設定は,ページングをします。

ヘルプ機能

ヘルプメッセージで表示するコマンドの一覧を設定できます。

初期導入時のデフォルト設定は,運用コマンドのヘルプメッセージを表示する際に,入力可能なすべての運用コマンドの一覧を表示します。

これらのCLI環境情報は,ユーザごとに,コンフィグレーションコマンドusername,または次に示す運用コマンドで設定できます。

コンフィグレーションコマンドusernameによる設定は,運用コマンドによる設定よりも優先されます。三つのCLI環境情報のうち,どれか一つでもコンフィグレーションコマンドで設定した場合,その対象ユーザには,運用コマンドによる設定値は使用されません。コンフィグレーションコマンドの設定値または省略時の初期値で動作します。

運用コマンドによる設定は,コンフィグレーションコマンドによる設定がない場合に使用されます。コンフィグレーションコマンドで一つもCLI環境情報を設定していないユーザは,運用コマンドによる設定値が使用されます。なお,運用コマンドによる設定では,設定状態を表示できないため,各機能の動作状態で確認してください。

運用コマンドによる設定内容は,コマンドが実行されたセッションでは実行直後から動作に反映されます。同一ユーザでも別セッションの場合は,次回ログイン時に反映されます。また,コンフィグレーションコマンドによる設定で動作している場合でも,一時的に実行された該当セッションでの動作を変更できます。

なお,運用コマンドによる設定の場合,adduserコマンドでno-flashパラメータを指定して追加したアカウントのユーザは,装置を再起動したときに,CLI環境情報が初期導入時のデフォルト設定に戻ります。