運用コマンドレファレンス Vol.2
PIMのRPF情報を表示します(RPFはリバースパスフォワーディングの略)。
RPF情報はマルチキャスト通信での送信元(送信者)に対するNextHopを表示します。
[入力形式]
show ip rpf <ip address>
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- <ip address>
- マルチキャストデータの送信元のIPアドレス
[実行例]
RPF情報を表示します。
192.20.20.1はターゲット(調査する送信元)のIPアドレスです。
- ターゲットが本装置に接続されていない場合
図7-17 RPF情報の表示(1)
> show ip rpf 192.20.20.1 Date 20XX/04/10 15:21:00 UTC RPF information for ? (192.20.20.1): If VLAN0021 NextHop 192.1.1.3 Proto 103 >- ターゲットが本装置に接続されている場合
図7-18 RPF情報の表示(2)
> show ip rpf 192.20.20.1 Date 20XX/04/10 15:22:10 UTC RPF information for ? (192.20.20.1): Incoming interface VLAN0002(192.20.20.100) Direct, Proto 103 >
[表示説明]
表7-21 show ip rpf表示内容
表示項目 意味 表示詳細情報 If インタフェース名 − Incoming interface 上流インタフェース名とインタフェースアドレス first-hop-routerだけ表示 NextHop NextHopアドレス(ネクストホップアドレス) − Proto プロトコル情報 ローカル情報
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表7-22 show ip rpfコマンド応答メッセージ一覧
項番 メッセージ 内容 1 connection failed to mrp IPv4マルチキャストルーティングプログラムとの通信が失敗しました。
IPv4マルチキャストルーティングを有効にしたにもかかわらずこのメッセージが出るときは,コマンドを再実行またはコンフィグレーションを確認してください。2 program error occurred: <error message> プログラムエラーが発生しました。
コマンドを再実行してください。
<error message>:エラー部位3 RPF information for <ip address> failed,no route exists 指定した<ip address>へのルートが存在しません。指定した<ip address>へのルートを再確認して,コマンドを再実行してください。 4 This command cannot be executed now. 運用端末でマルチキャストコマンド実行中のため,本コマンドを実行できません。
運用端末でのマルチキャストコマンド実行後,本コマンドを再実行してください。
[注意事項]
- PIM-SM動作時,(S,G)のルート情報がない場合はランデブーポイント経由の通信をしていても,NextHopは表示されません。show ip mrouteコマンドによってupstreamルータを確認してください。
- PIM-SM動作時,(S,G)のルート情報がありかつエントリフラグにRPT-bitが表示されている場合は,ランデブーポイント経路のNextHopではなく,送信者に対するNextHopが表示されます。
All Rights Reserved, Copyright(C), 2005, 2015, ALAXALA Networks, Corp.