運用コマンドレファレンス Vol.2
ポリシーベースルーティングリスト情報の経路情報と状態を表示します。
[入力形式]
show ip cache policy [<policy list no.> [track-object [<track object id>]]]
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[パラメータ]
- <policy list no.>
- 指定したリスト番号の経路情報と状態を表示します。
- <policy list no.>にはポリシーベースルーティングリスト情報のリスト番号を指定してください。指定できる値の範囲は1〜256です。
- track-object [<track object id>]
- 指定したトラックIDの経路情報と状態を表示します。
- <track object id>には,ポリシーベースルーティングリスト情報の経路情報に設定した,障害監視をするためのトラックIDを指定してください。指定できる値の範囲は,1〜1024です。
- <track object id>を省略した場合は,ポリシーベースルーティングのトラッキング機能と連携動作する対象をすべて表示します。
- 各パラメータ省略時の動作
- 本コマンドは,パラメータを指定してその条件に該当する情報だけを表示できます。パラメータを指定しない場合は,条件を限定しないで情報を表示します。複数のパラメータを指定した場合は,それぞれの条件に同時に該当する情報を表示します。
- すべてのパラメータ省略時の動作
- すべてのポリシーベースルーティングリスト情報の経路情報と状態を表示します。
[実行例]
図3-3 指定したリスト番号の経路情報表示結果
> show ip cache policy 1 Date 20XX/01/11 16:20:40 UTC Policy Base Routing Default Init Interval : 240 Start Time : 20XX/01/11 15:00:00 End Time : 20XX/01/11 15:04:00 Policy Base Routing List : 1 Default : Permit Recover : On Priority Sequence VLAN ID Status Next Hop Track Object ID *> 1 10 10 Up 200.1.1.10 1 2 20 100 Down 200.1.2.20 - 3 30 110 Up 200.1.3.30 11 4 40 120 Up 200.1.4.40 2 >図3-4 指定したリスト番号およびトラックIDの経路情報表示結果
> show ip cache policy 11 track-object 1 Date 20XX/01/11 16:20:40 UTC Policy Base Routing Default Init Interval : 240 Start Time : 20XX/01/11 15:00:00 End Time : 20XX/01/11 15:04:00 Policy Base Routing List : 11 Default : Permit Recover : On Priority Sequence VLAN ID Status Next Hop Track Object ID *> 1 10 10 Up 200.1.1.10 1 4 40 120 Up 200.1.4.40 1 >図3-5 すべての経路情報表示結果
> show ip cache policy Date 20XX/01/11 16:20:40 UTC Policy Base Routing Default Init Interval : 240 Start Time : 20XX/01/11 15:00:00 End Time : 20XX/01/11 15:04:00 Policy Base Routing List : 1 Default : Permit Recover : On Priority Sequence VLAN ID Status Next Hop Track Object ID *> 1 10 10 Up 200.1.1.10 1 2 20 100 Down 200.1.2.20 - 3 30 110 Up 200.1.3.30 11 4 40 120 Up 200.1.4.40 2 Policy Base Routing List : 200 Default : Permit Recover : On Priority Sequence VLAN ID Status Next Hop Track Object ID 1 10 100 Down 201.1.1.10 2 2 20 110 Down 201.1.2.20 2 *> 3 30 200 Up 201.1.3.30 18 4 40 210 Up 201.1.4.40 1 >
[表示説明]
表3-3 show ip cache policyコマンドの表示項目
表示項目 意味 表示詳細情報 Policy Base Routing Default Init Interval 経路の状態が起動中の時間 装置起動時などにポリシーベースルーティングの転送経路状態の監視を一時的に停止する時間 Start Time ポリシーベースルーティングの転送経路状態の監視を一時的に停止する時間の開始日時 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒
未実施の場合は"-"を表示するEnd Time ポリシーベースルーティングの転送経路状態の監視を一時的に停止する時間の終了日時 yyyy/mm/dd hh:mm:ss 年/月/日 時:分:秒
未実施または実行中の場合は"-"を表示するPolicy Base Routing List ポリシーベースルーティングリスト情報のリスト番号 − Default デフォルト動作(経路情報の状態がすべて中継不可能の場合の動作) Permit:通常中継
Deny:廃棄Recover 経路情報の切り戻し動作 On:切り戻す
Off:切り戻さない*> 現在使用中の経路情報 現在使用中の経路情報に"*>"を表示する
経路情報の状態がすべて「中継不可能」または「起動中」の場合は表示しないPriority 経路情報の優先順位 送信先インタフェースの優先順位 Sequence 経路情報の適用順序 送信先インタフェースの適用順序 VLAN ID 経路情報のVLAN ID 送信先インタフェースのVLAN ID Status 経路情報の状態 Up:中継可能
Down:中継不可能
Init:起動中Next Hop ネクストホップIPアドレス パケットを送信するネクストホップIPアドレス Track Object ID 経路情報の障害監視用トラックID 未設定の場合は"-"を表示する
[通信への影響]
なし
[応答メッセージ]
表3-4 show ip cache policyコマンドの応答メッセージ一覧
メッセージ 内容 Can't execute. コマンドを実行できません。再実行してください。 No such list number. 指定されたポリシーベースルーティングリスト情報のリスト番号が設定されていません。指定パラメータを確認して再実行してください。 No such track object id. 指定されたトラックIDが設定されていません。指定パラメータを確認して再実行してください。 No such track object. 指定されたポリシーベースルーティングリスト情報のリスト番号内にトラッキング機能が設定されていません。指定パラメータを確認して再実行してください。 Policy base routing is not configured. ポリシーベースルーティング機能が設定されていません。コンフィグレーションを確認してください。
[注意事項]
なし
All Rights Reserved, Copyright(C), 2005, 2015, ALAXALA Networks, Corp.